またもブートの話:今回は1993年のRalph Towner & Gary Peacockのデュオ
"Hamburg 1993" Ralph Towner & Gary Peacock (Bootleg)
正規盤を残すこの二人のデュオによるブートに関しては,ひと月ほど前に記事にしたばかりだ(記事はこちら)が,またもこのコンビによるブートである。そもそも私はRalph Townerの音楽が非常に好きな人間であるから,ブートだろうがなんだろうが聞きたいと思ってしまうのも事実なのだが,Gary Peacockとのデュオとなれば尚更なのだ。今はなきGary Peacockを偲ぶという意味でも貴重な音源である。
これは放送音源をソースとしているので,音のクォリティについては全く問題ないが,2枚組で100分を越える演奏時間というのが素晴らしいし,ここでは最近聞くことのないRalph Townerのピアノが聞けるのも嬉しい。また,12弦もまだバリバリ弾いているが,Ralph Townerのピアノが実にいいのだ。"My Romance"でのピアノを聞いていると,それこそBill Evansを彷彿とさせる素晴らしい響きだ。
この音源が収録されたのは,日本で言えばNHKの「セッション 20XX」みたいな番組においてだと思われるが,今から30年前の録音でもその瑞々しさは不変だし,こういうブートレッグならばいつでも大歓迎だ。あまり大きな声では言えないが,いい買い物であった。
しかし,このジャケは...って感じだなぁ。
Recorded Live at NDR Funkhaus, Hamburg, Germany on March 26, 1993
Personnel: Ralph Towner(g, p), Gary Peacock(b)
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