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2023年7月23日 (日)

Kurt Rosenwinkelの新作はVanguardでのライブ盤

_20230721"Undercover" Kurt Rosenwinkel (Heartcore)

Kurt Rosenwinkelというギタリストは世の中での評価が非常に高い人である。私も彼のアルバムはそこそこ保有しているし,ライブにも行ったことがある。しかし,リスナーとミュージシャンとの相性というのも存在するのは確かで,私にとっては世の中ほどこの人の音楽に入れ込めないというのも事実なのだ。結局は「好み」の世界になってしまうのだが,このアルバムはメンツのよさもあって購入に至ったもの。私にとってはAaron Parksの参加が大きな要素であったことも事実である。そうは言いながら,Aaron Parksも参加していた"Star of Jupiter"のリリースからは10年以上の時間が経過しているにもかかわらず,このブログで記事にしていないというのは我ながら矛盾している...。

それはさておき,本作は名門,Village Vanguardでのライブ・アルバムである。Kurt Rosenwinkelには"The Remedy"というVanguardでのライブが既にあるが,Vanguardへの出演が許されるということ自体,ミュージシャンとしての評価が確立していることの裏返しだと言ってもよい。このアルバムにおいても,Kurt Rosenwinkelらしいサウンド,フレージングに溢れていて,さすがにレベルが高いと思わせる。まぁ,ここでのクァルテットのメンツを見れば,間違いないというところはあるので,アルバムとしては総体的に楽しめるものと言ってよい。

曲はKurt Rosenwinkelのオリジナルが揃っているが,リズムにもメリハリがついているので,全編ダレることはないのだが,何度か繰り返し聞いてみて,どうも私には強烈に訴求してこない。どうも私はKurt Rosenwinkelに対して厳し過ぎるところもあるとは思うのだが,平均点以上は確保していても,耳を奪われてしまうという感覚が得られないというのが,私のKurt Rosenwinkelのアルバムに対する印象なのだ。それはこのアルバムでも同じで,全く破綻はないが,ついつい聞き流してしまったというのが事実である。ストリーミングで聞いた時はもう少しいい感触だったように思うのだが,改めて聞いてみると星★★★★ってところになってしまうのだ。

私としては"Past Intact"のようなスリリングな展開をもっと聞きたいというのが正直なところだ。Aaron Parksはじめ,リズムの実力も十分なだけに,これは曲のせいなのかもなぁと思っていた私である。

Recorded Live at the Village Vanguard in April 2022

Personnel: Kurt Rosenwinkel(g), Aaron Parks(p, el-p), Eric Revis(b), Greg Hutchinson(ds)

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コメント

閣下、こちらも、、
リンクをありがとうございました。m(_ _)m

ええと、、多少のご不満もございましょうが、、
ここは、ギタリストに徹しているということで、、
許してください。m(_ _)m

私的にも、やはり、アーロン・パークスの参加がポチりに重要。
多彩で楽しく聴けました♪

こちらも、リンクを置いていきます!
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2023/07/post-36c0db.html

Suzuckさん,続けておはようございます。こちらもリンクありがとうございます。

>ええと、、多少のご不満もございましょうが、、
>ここは、ギタリストに徹しているということで、、
>許してください。m(_ _)m

私はKurt Rosenwinkelに辛口なんです。世の中に敵を増やしているような...(爆)。Wolfgang Muthspielにも厳しいですね。好みの問題ですからこちらこそお許しを。

>私的にも、やはり、アーロン・パークスの参加がポチりに重要。
>多彩で楽しく聴けました♪

Aaron Parksはもっと自分のアルバムを出せばいいのにって思ってしまいます。有能ですよねぇ。

こんにちは。

私も聴いた時の文章、読み直してみて、やっぱりちょっと戸惑いがあるなあ、と思いました。特に私の場合、ギターの音色とフレージングなんですね。もう1ギタリスト1ジャンルのような感じで、好きな方向に行ってもらえればいいんですけど。そこがちょっと引っ掛かるというか。そろそろジャズの最前線にはついていけなくなったのか、、、

ただ、やはり絶対評価としては高いと思います。そんなジレンマが文章に出てしまったのかもしれません。

当方のブログアドレスは以下の通りです。

https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2023/07/post-7ea8c0.html

910さん,おはようございます。リンクありがとうございます。

>やっぱりちょっと戸惑いがあるなあ、と思いました。特に私の場合、ギターの音色とフレージングなんですね。もう1ギタリスト1ジャンルのような感じで、好きな方向に行ってもらえればいいんですけど。そこがちょっと引っ掛かるというか。そろそろジャズの最前線にはついていけなくなったのか、、、

おそらく感じるところはほぼ一緒だと思います。逆に同じように感じる方がいらっしゃって安心します。大政翼賛会みたいなのも変ですしね(笑)。

>ただ、やはり絶対評価としては高いと思います。そんなジレンマが文章に出てしまったのかもしれません。

はい。クォリティは高いと思いますが,「ジレンマ」ってよくわかりますし,私の記事も同じような感じでしたね。

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