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2023年6月16日 (金)

久しぶりに聞いたRichie BeirachによるBill Evansトリビュート盤。

Elegy-for-bill-evans "Elegy for Bill Evans" Richie Beirach (Trio)

Bill Evansが1980年9月に亡くなって,その翌年吹き込まれたのがこのトリビュート・アルバム。Bill Evans所縁の曲をRichie Beirachが演奏するというのは,ベタな企画と言えばベタなのだが,それでもRichie Beirachだけにやはりこれは気になるアルバムであった。

私はこのアルバムをアナログで保有しており,多分中古で仕入れたものと思うが,その経緯に関する記憶は残っていないので,どこでどうして買ったのかは覚えていない。あるいは父の遺品だったかもしれない。今回,久々にプレイバックすべく取り出してみて,メンツを見たら,同年後半に吹き込まれるQuestの1枚目のリズム隊ってことに今更ながら気づいた私である。

Richie Beirachは"Hubris"のようなアルバムを聞いていると,リリシズムの塊のような人のようにも思えるが,Dave Liebmanと共演歴が長いことからしても,ハードな演奏もOKであり,このアルバムにおいても,リリカルな部分とハード・ドライヴィングな部分が同居していて面白く聞いてしまった。ハードな部分はAl Fosterのドラミングによるところも大きいかもしれない。

岡崎正通のライナーによれば,Richie Beirachは,Bill Evans最後のライブ演奏となった1980年9月10日のFat Tuesday'sでの演奏に立ち会っていたらしいので,思い入れも一層ということになろうかと思うが,全編を通じて,故人への畏敬の念を感じさせる好演奏集であった。併せて,私のしょぼいオーディオ・セットで聞いても,David Bakerによる録音は優秀だと思う。星★★★★☆。

Recorded on May 12, 1981

Personnel: Richie Beirach(p), George Mraz(b), Al Foster(ds)

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ジャズ(2023年の記事)」カテゴリの記事

コメント

いつだったか、武満徹追悼ソロコンサートを岡山オリエント美術館の小さいホールで聴きました。
内容はほとんど覚えてないのだが(笑)
曲間に突然、斜め上方の虚空を見つめて、ちょっと右手を挙げ、
第2指から第5指をちょいちょいと屈伸して、武満徹に愛想を振りまくんです。
追悼の仕方として、普通なのか、知らんけど。

MRCPさん,こんにちは。

>第2指から第5指をちょいちょいと屈伸して、武満徹に愛想を振りまくんです。
>追悼の仕方として、普通なのか、知らんけど。

私はRichie Beirach本人と直接話をするチャンスが一度だけありましたが,結構不思議な人という感じがしました。なので,そういうお話を聞いても,彼ならあるかもなぁなんて気がします(笑)。

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