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2023年6月24日 (土)

Ed BickertがSonny Greenwichと吹き込んだ2ギターのアルバムなんだが,このジャケは...。

_20230619"Days Gone by" Sonny Greenwich and Ed Bickert (Sackville)

私がEd Bickertのファンであることはこのブログにも何度も書いてきた。Ed Bickertの名前を見つけると参加作でも結構入手してきたつもりだ。このアルバムは同じくカナダ出身のギタリスト,Sonny Greenwichとの共演盤であるが,支えるリズムがお馴染みDon ThompsonとTerry Clarkeということもあり,見つけた時はこれは気になると思ったはずである。

このアルバムは79年に録音されていながら,発掘されたのは2000年であるが,このアルバムを購入することには何の躊躇もなかったとは言え,ずっとそれ以来思っているのが,このジャケのセンスのなさ。アルバム・タイトルにしろ,ミュージシャンの名前にしろ,このフォント使いはないだろうと言いたくなる。写真だってもう少しましなものがありそうだが,発掘盤ゆえに録音当時の写真を見つけるのに苦労したのかとも思わせるが,明らかにジャケで損をしているアルバムと言ってよい。

それはさておきであるが,ここではEd Bickertはどちらかと言うと,Sonny Greenwichを立てているって感じの演奏だ。主メロの演奏は主にSonny Greenwichが弾いているが,この二人の音色やフレージングの違いは明らかだが,どっちが魅力的かと言えば,私にとっては当然Ed Bickertの方だということになる。右チャンネル寄りのSonny Greenwichのギターの方が音色は固い感じで,左チャンネル寄りのEd Bickertはいつものテレキャスとは信じられない柔らかい音色で,すぐに聞き分けができてしまうのだが,やはりEd Bickertの音色は魅力的なのだ。

有名無名のスタンダード,ジャズ・オリジナルを中心としたプログラムは魅力的だが,私にとってはどうしてもSonny GreenwichよりもEd Bickertに耳が行ってしまって,聞き方としては邪道と言われても仕方がないが,ファンとはそういうものだ(きっぱり)。"I'll Take Romance"はリズム抜きのギター・デュオで演じて,多少フレイヴァーの違いも出しているが,どうやってもSonny Greenwichの音,そしてフレージングの固さが気になってしまう。だったらEd Bickertのリーダー作を聞いてりゃいいじゃんと言われればその通りだ。

ということで,ジャケのセンスのなさも手伝って,あまりプレイバック頻度が高まらないが,アルバムとしてはちょい甘めの星★★★☆ってところにしておこう。同じSackvilleのアルバムならEd BickertとDon Thompsonのデュオ作の方が圧倒的によい(そのアルバムに関する記事はこちら)。

Recorded on June 6, 1979

Personnel: Sonny Greenwich(g), Ed Bickert(g), Don Thompson(b), Terry Clarke(ds)

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