Lee Ritenourは好きだが,このアルバムは微妙だなぁ。
"On the Line" Lee Ritenour (JVC→GRP)
私は結構なLee Ritenourのファンであることは,以前からこのブログにも書いている。セッション・ミュージシャンとしても一流だし,リーダー・アルバムのクォリティも平均的に高いから,アルバムが出ればついつい買ってしまう人である。しかし,私も彼のアルバムをすべて保有している訳でもないし,その全てがいいと思っている訳でもない。
このアルバムはJVCがLee Ritenourのダイレクト・カッティングのシリーズの1枚としてリリースしたものだが,私が保有しているのがGRPから出たCDであり,そもそも初出の時も買っておらず,後年中古でゲットしたもので,私の中ではLee Ritenourのアルバムとしては優先順位は低い。演奏そのものはいつものクォリティと言ってもよいかもしれないが,このアルバムの私にとっての難点は,曲として印象に残るものがない点,更にかなりポップな感じがして,Lee Ritenourらしい切れ味鋭いスリリングなソロが影を潜めていることのように感じる。まぁ,このジャケでも損をしている感覚は否めないが。
まぁ,このアルバムがリリースされたのは"Rit"やら"Rit 2"がリリースされた後ぐらいだから,Lee Ritenourのポップ度が高まっていた頃ではあったが,どうせポップな感じなら私は"Rit"ぐらいやってくれた方がよかったと思っている。
いずれにしても,このアルバムはたまたまクロゼットから引っ張り出しっぱなしになっていたものだが,私の趣味からすれば,クロゼットにしまわれても仕方ないってところを感じさせるものであった。星★★★。
Recorded in March 1983
Personnel: Lee Ritenour(g), Dave Grusin(key), Don Grusin(key), Greg Mathieson(key), Anthony Jackson(b), Nathan East(b, synth-b), Harvey Mason(ds), Ernie Watts(sax), Steve Forman(perc), Lennie Castro(perc)
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