2023年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フォト

2021年のおすすめ作

無料ブログはココログ

« Gretchen Parlatoの新譜が出た。私にとってはLionel Louekeがどうかによる。 | トップページ | オルタネイト版を聞くと,リリース版のクォリティの高さを実感するFleetwood Macの「噂」。 »

2023年5月31日 (水)

邦題「アメイジング!」についつい納得してしまうLittle Featのアルバム。

_20230529 "Feats Don’t Fail Me Now" Little Feat (Warner Brothers)

年初にLittle FeatのWarnerでのレコーディングを集成したボックスを購入し,これまでにもデビュー・アルバムと"Time Loves a Hero"を記事にしてきたが,久しぶりにそのボックスから取り出したのがこの第4作である。これがロックとR&B,そしてファンク・フレイヴァーを絶妙にミックスした感じのアルバムで,知らぬこととは言え,すこぶるカッコよかったのだ。

前にも書いたが,私が聞いていたLittle Featのアルバムは"Dixie Chicken"と"Waiting for Columbus"だけだったというのが,今にして思えばもったいないことだったと言わざるをえない。若い頃に私がこのアルバムを聞いていれば,もっとLittle Featに入れ込んでいたこと必定であったと思いたくなるほど魅力的なアルバムなのだ。主題に書いた通り,このアルバムには「アメイジング!」なる邦題がついて,国内盤がリリースされた訳だが,まさにそう言いたくなるのがよくわかるって気になってしまう。

そして面白いなぁと思ったのがCDなら7曲目,LPならB面2曲目"The Fan"であった。まるでUtopiaか!みたいなプログレ・ライクなサウンドなのだ。結局,この人たちはいろいろな音楽的な要素を吸収してバンドを形成していたということがよくわかる。逆に言えば,こういう曲は異色に響くって感じがしない訳でもないが,これだけの演奏能力を示されては文句も出ない。還暦を過ぎてからでも,こういうアルバムをちゃんと聴けたことを喜ぶべきだと思ってしまう私であった。星★★★★★としてしまおう。とにもかくにもカッコいい。

Personnel: Bill Payne(key, vo), Richie Hayward(ds, vo), Lowell Georgge(g, vo), Ken Gradney(b), Sam Clayton(perc), Paul Barrere(g, vo), Gordon Dewitty(clavinet), Emmylou Harris(vo), Fran Tate(vo), Bonnie Raitt(vo)

« Gretchen Parlatoの新譜が出た。私にとってはLionel Louekeがどうかによる。 | トップページ | オルタネイト版を聞くと,リリース版のクォリティの高さを実感するFleetwood Macの「噂」。 »

ロック」カテゴリの記事

コメント

Feats Don’t Fail Me Now って、長年謎のタイトルでした。
元々Feets Don’t Fail Me Now という言い回しがあって、
マンガの登場人物が、「ずらかろうぜ、オレの足、頼むぜ」
それをもじって、「Little Featよ、今度はどじったりせずに頼むぜ。」
と言ってるらしい(笑)
おかげで、それまでの3枚の売り上げ合計を越える 15万枚も売れた。最終的に50万枚まで売れた。と 無意味に詳しすぎる リトルフィート本に書いてありました。
(2〜3年前に出たLittle Feat本。よくこんな本、翻訳して出したなあ。笑)
Dixie Chicken 売れなかったんだなあ。

MRCPさん,こんばんは。

ChatGPTに聞いてみたら,『「Feets don't fail me now」は、一般的には「足よ、私を裏切らないでくれ」という意味で使われます。このフレーズは、特に困難な状況で強さや勇気を表現するために使われることがあります。言葉の一部である"Feets"は、一般的には誤った形ですが、このフレーズでは意図的に使われ、強調されています。』だそうです。

>おかげで、それまでの3枚の売り上げ合計を越える 15万枚も売れた。最終的に50万枚まで売れた。

へぇ〜って感じですね。

Little Featの名前の由来は
Little Feat本によると
フランク・ザッパがローウェル・ジョージに、「お前の足ちっちゃいな」と笑ったことによると(笑)
ビートルズにならって feet を feat にしちまったおかげで、
バンド名に、みるべきものなし とか 功績とか手柄なんてろくにない なんてつけるからダメだったような。
ライブにStonesやDylanが来て、お前らすごいと言ってくれるわりに、どうしてこんなに売れないのかと嘆いていたそうな。
ちなみに、最初の3枚はチャート入りしてません。100位以下。

MRCPさん,おはようございます。

>Little Featの名前の由来は
>フランク・ザッパがローウェル・ジョージに、「お前の足ちっちゃいな」と笑ったことによると(笑)
>ビートルズにならって feet を feat にしちまったおかげで、
>バンド名に、みるべきものなし とか 功績とか手柄なんてろくにない なんてつけるからダメだったような。

なるほどって感じですねぇ。

>ちなみに、最初の3枚はチャート入りしてません。100位以下。

今にして思えば,何だかもったいない話ですね。まぁ,でも現在では彼らの位置づけも変わったってことで納得せざるをえませんが,つくづくLowell Georgeの早逝が悔やまれます。

ローウェルの靴のサイズは 8 1/2 だそうです(笑)

セイリン・シューズも ディキシー・チキンも全く売れないにもかかわらず、将来性を考えてくれたワーナー・ブラザーズって偉いなあ。
ライ・クーダーのレコードはさらに売れなかったのにね。

MRCPさん,こんにちは。

>ローウェルの靴のサイズは 8 1/2 だそうです(笑)

そうですか。私と変わりませんね。

>セイリン・シューズも ディキシー・チキンも全く売れないにもかかわらず、将来性を考えてくれたワーナー・ブラザーズって偉いなあ。
>ライ・クーダーのレコードはさらに売れなかったのにね。

Warner Brothersはメジャーの割に,おっしゃる通り,売れそうにないアルバムもよく出していましたが,Lenny Waronker辺りの功績ではないかと思いますね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« Gretchen Parlatoの新譜が出た。私にとってはLionel Louekeがどうかによる。 | トップページ | オルタネイト版を聞くと,リリース版のクォリティの高さを実感するFleetwood Macの「噂」。 »

Amazon検索ツール

2022年のおすすめ作