Pierre Barouhの"Le Pollen"を40年ぶりぐらいで入手。
"Le Pollen" Pierre Barouh(Columbia)
このアルバムが出たのが1982年だが,私はリリース直後に本作を入手していたものの,その当時はここに収められた音楽にピンと来ていなくて,あまり時間を置かず売ってしまったはずだ。当時はまだCDが本格的に普及する前なので,当時私が保有していたのもアナログであった。その後,私が年齢を重ねると,どうしてもこのアルバムがまた気になってきていたのだが,中古市場でCDもアナログもかなり高く,そこまでして入手するほどではないという状態が続いていた。しかし,今年に入って,本作に参加している高橋幸宏が亡くなり,ムーンライダースの岡田徹が亡くなり,そして坂本龍一が亡くなったことで,また聞いてみようという気持ちが高まったのであった。
そんなところに,比較的手頃な価格,かつ状態良好とされるアナログがオークション・サイトに出たので,早速入手して40年近くの時を越えて,改めて聞くこととなった。実際に届いてみると,ジャケに若干の痛み(ほとんど気にならないレベル)はあるものの,ディスクは極めて状態のよいもので,こういうのを中古で入手できると,音楽を聞く前からついつい嬉しくなってしまった。
本作はPierre Barouh作詞による曲を日本人ミュージシャンをバックに演奏するというアルバムだが,参加しているミュージシャンはいかにも,という感じの人たちである。そもそもがこのアルバムの制作のきっかけが雑誌"Brutus"なので,そのいかにも感と合致するように思えるが,久しぶりに聞いてみて,若干エレクトロニクス感強めながら,Pierre Barouhの歌にはフィットしている。聞いていて本当に懐かしかった。星★★★★☆。
尚,坂本龍一はバック・カヴァーにも帯にも参加という表示があるが,ライナーのクレジット上はA-3の「愛を語らずに」のストリングス編曲のみのようなので,念のため。
そう言えば,私はPierre Barouhが清水靖晃とムーンライダースを迎えたライブ盤も持っていたはずだが,全然聞いてないし,どこにあるのかもはっきりしない。探してみることにしよう。
Personnel: Pierre Barouh(vo), 清水靖晃(ts, cl, fl, marimba, p, synth), 土方隆行(g),大村憲司(g), 白井良明(g),鈴木慶一(g, synth),笹路正德(p), 清水信之(p, synth), 岡田徹(p,synth),渡辺モリオ(b),浜瀬元彦(b),鈴木博文(b),山木秀夫(ds), 高橋幸宏(ds, synth), 橿渕哲郎(ds, synth), 武川雅寛(vln),沢村満(sopranino),佐藤奈々子(vo),大空はるみ(vo),多グループ(strings), 坂本龍一(arr)
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