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2023年5月20日 (土)

Netflixで見た「いつか晴れた日に」:実に味わい深い映画であった。

Sense-and-sensibilityjpeg 「いつか晴れた日に ("Sense and Sensibility")」(’95,米/英,Columbia) 

監督:Ang Lee

出演:Emma Thompson, Alan Rickman, Kate Winslet, Hugh Grant, Gemma Jones, Elizabeth Spriggs

憤懣やるかたないことがあった時に,気持ちを落ち着かせるためにNetflixで映画を観ようということで選んだのがこの映画であった。Jane Austenの「分別と多感」を原作とする映画で,ストーリーは原作に忠実なもののようだが,何よりも驚きはこの脚色を施したのが主演のEmma Thompsonであったということだろう。あまりにいい仕事なので,オスカーで脚色賞を獲ることになったのも頷けるものであった。

イギリスの美しい田園地帯を背景にした映画は,描かれた時代が時代だけに古臭い感覚は否めないところであるが,その感覚がいいのである。貴族社会が濃厚に残っている時代の恋愛模様はもはや古典的世界ではあるが,殺伐とした現代だからこそ,Emma Thompson演じるElinor Dashwoodの持つ「分別」が求められると思ってしまうのだ。片やKate Winsletは「多感」の方であるが,この二人の間のギャップが面白くもあり,また悲しくもあるというストーリーは,私のような年寄りには訴求力高く迫ってくるのである。

ある意味,ベタなストーリー展開と言ってもよいのだが,憎まれ役の描き方と,「いい人」の描き方の落差も丁度いい塩梅であった。私を知る人からすれば「人は見掛けによらない」と言われるかもしれないが,こういう映画好きだなぁ。憤懣やるかたない思いは,少なくとも映画を観ている間は解消できた。星★★★★☆。こういうのを純粋にいい映画と言うのだ。映画館で観ていれば,確実に気分よく劇場を後にすることができただろう。Emma ThompsonとAlan Rickmanが夫婦を演じた「ラブ・アクチュアリー」も好きだったが,この人たち,どんな映画でもいい仕事するねぇ。

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