邦題「アメイジング!」についつい納得してしまうLittle Featのアルバム。
"Feats Don’t Fail Me Now" Little Feat (Warner Brothers)
年初にLittle FeatのWarnerでのレコーディングを集成したボックスを購入し,これまでにもデビュー・アルバムと"Time Loves a Hero"を記事にしてきたが,久しぶりにそのボックスから取り出したのがこの第4作である。これがロックとR&B,そしてファンク・フレイヴァーを絶妙にミックスした感じのアルバムで,知らぬこととは言え,すこぶるカッコよかったのだ。
前にも書いたが,私が聞いていたLittle Featのアルバムは"Dixie Chicken"と"Waiting for Columbus"だけだったというのが,今にして思えばもったいないことだったと言わざるをえない。若い頃に私がこのアルバムを聞いていれば,もっとLittle Featに入れ込んでいたこと必定であったと思いたくなるほど魅力的なアルバムなのだ。主題に書いた通り,このアルバムには「アメイジング!」なる邦題がついて,国内盤がリリースされた訳だが,まさにそう言いたくなるのがよくわかるって気になってしまう。
そして面白いなぁと思ったのがCDなら7曲目,LPならB面2曲目"The Fan"であった。まるでUtopiaか!みたいなプログレ・ライクなサウンドなのだ。結局,この人たちはいろいろな音楽的な要素を吸収してバンドを形成していたということがよくわかる。逆に言えば,こういう曲は異色に響くって感じがしない訳でもないが,これだけの演奏能力を示されては文句も出ない。還暦を過ぎてからでも,こういうアルバムをちゃんと聴けたことを喜ぶべきだと思ってしまう私であった。星★★★★★としてしまおう。とにもかくにもカッコいい。
Personnel: Bill Payne(key, vo), Richie Hayward(ds, vo), Lowell Georgge(g, vo), Ken Gradney(b), Sam Clayton(perc), Paul Barrere(g, vo), Gordon Dewitty(clavinet), Emmylou Harris(vo), Fran Tate(vo), Bonnie Raitt(vo)
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