これがTOTOの最初のライブ・アルバム。
"Absolutely Live" TOTO (Columbia)
現在も活動しているものの,今やSteve LukatherとJoseph Williams+αのバンドとなって,もはやTOTOと呼べんだろうと言いたくなってしまう。そうは言いながら,何だかんだと言いつつ以前の音源はそこそこ保有していて,ライブ盤も何種類か持っている。結局好きなんだが,私の場合,TOTOについては後追い感が強い。1stアルバムが出た頃,チャートを賑わせ始めたので,音や名前は認識していても,アルバムを初めて買ったのは"IV"だったというのが実態なのだ。
それはさておき,本作は実質的なリーダーだったJeff Porcaroが亡くなって,その追悼ライブとなった時の演奏らしいが,この時はリード・ヴォーカル不在なので,Steve Lukatherがリードを取ることが多いのが特徴。そして,Jeff Porcaroの代役として,Simon Phillipsが参加した初の作品ということになる。まぁSteve Lukatherはヴォーカルとしては健闘しているとは思うが,一部,バックグラウンド・ヴォーカリストがリードを取っていることもあって,若干の違和感があるのも事実。私としてはSimon Phillipsの方に注目してしまうが,Simon Phillipsならこれぐらい当たり前って感じで,無難にこなしたってところだろうが,ちゃんと叩いていてもはやバンドに完全に馴染んでいるように聞こえる。その仕事ぶりから,後に正式メンバーとして迎え入れらえるのは当然と言ったところか。
ライブ盤らしく,当時の新作"King of Desire"からの2曲のほかはお馴染みのヒット曲が並んでいて,選曲には文句はないし,ライブらしく長尺の演奏が多いが,明らかに冗長に流れる感があるのは,生で聴くのと,CDで聴くのとの違いってことにしておこう。星★★★☆。最後の"With a Little Help from My Friend"はTOTOには合っていないし,明らかに蛇足だと思うけどなぁ。
Recorded Live in Rotterdam on October 19,1992
Personnel: Steve Lukather(g, vo), David Paich(key, vo), Mike Porcaro(b), Simon Phllips(ds), John James(vo), Donna McDaniel(vo), Jenny Douglas McRae(vo), Chris Trujillo(perc), John Jessel(key, vo, effects)
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