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2023年4月30日 (日)

こんなのもあった(笑)。Vince Mendozaの"Start Here"。

_20230425-3 "Start Here" Vince Mendoza (Fun House→World Pacific)

クロゼットの奥深くにしまい込んで,ほとんど聞くことのない所謂「二軍」CDなんて山ほどあるが,たまにクロゼットを漁っていると,これ何だっけ?なんて思ってしまうことも多々ある。買ったきりほとんど聞いていないCDだって相当数ある訳で,そういうのはさっさと売ればいいのに,なかなか踏ん切りがつかない。

ということで,今回引っ張り出してきたのがこのアルバムである。Vince Mendozaと言えば,あらゆるミュージシャンoためにアレンジメントを提供しており,相当数のアルバムで彼の名前を見つけるはずだ。これはそのVince Mendozaの2枚目のリーダー作のはずだが,クレジットを見るとこれが結構豪華である。そもそもRalph Townerのファンを自認しながら,本作にRalph Townerが参加していたこともすっかり失念していたし,まだMarc Cohenと名乗っていた頃のMarc Coplandも入っているではないか。

もとは日本のFun Houseからの発売がオリジナルであるが,私が保有しているのは輸入盤。作曲家,アレンジャーのアルバムらしく,全てがジャズ的ではなく,まるで映画音楽のような曲もあるが,いずれにしてもゴリゴリのサウンドではなく,あくまでもソフトで繊細な音楽と言うべきだ。アレンジャーらしく,例えば2曲目の"Angelicus"や7曲目"Page One"ではフレンチホルン,バス・トロンボーン,チューバを組み合わせるという取り組みを見せるのもいかにもってところ。また,最後が武満徹に捧げた"True Story"がこれまたいかにもである。エピローグとしてはこういうのもありだろうが,この武満っぽい音にはジャズのリスナーは戸惑うだろうなぁ。

まぁ刺激に乏しいと言えばその通りだが,これはこれで参加しているミュージシャンのクレジットを眺めながら聞いていると,こうなるかもなぁってところで,なかなか面白く聞けてしまった。だからと言って一軍に上げることはないだろうが,たまにはこういうのもってことで(笑)。星★★★☆。いずれにしても,こんな音楽を2日で仕上げてしまうのは大したもんだとは思う。そして,やはりRalph Townerのギターはここでも素敵だった。

Recorded on November 13 & 14, 1989

Personnel: Vince Mendoza(composer, arr, cond, synth), Bob Mintzer(ts, cl, b-cl), Joe Lovano(ts, ss), Jim Beard(p), Marc Cohen(p), John Scofield(g), Ralph Towner(g), Will Lee(b), Gary Peacock(b), Peter Erskine(ds, perc), Jerry Peel(fr-h), Bob Carlisle(fr-h), Dave Jolly(fr-h), Dave Taylor(b-tb), Dave Braynard(tuba), Lawrence Fieldman(as, fl), Lee Kwan Bay(vln), Warren Lash(cello),Judd Miller(EVI, prog)

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