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2023年4月 8日 (土)

久々にブラックホーク99選から:Gay and Terry Woodsの"Backwoods"。いいねぇ。

_20230406-2 "Backwoods" Gay and Terry Woods(Polydor)

私の音楽の好みはそれこそ多様だが,SSW系の音楽も偏愛対象の一つであることはこのブログにも書いてきた。自分の勘を信じて買っていたのも今は昔。昨今はストリーミングでチェックして,気に入ったものを買うというのが基本スタンスとなった。しかし,以前はそういうことはなかった訳で,そうした中で,SSW系のアルバムに関して,一つの購入の指針となったのが「ブラックホーク99選」であった。私がこうした音楽に目覚めた頃は,既に廃盤となっていたアルバムも多数あったが,中古盤屋を巡ったり,輸入盤屋でこの99選のアルバムを見つけたらさっさと買っていた。例えば,私が生まれて初めて訪れたNYCにおいて,何の気なしに入ったミッドタウンのレコード・ショップで,David Blueの"Stories"のシールド盤を見つけた時には小躍りしたのが83年のことだ(もう40年も前だ!)。

このブラックホークの99選にはSSW系のほか,ブリティッシュ・トラッドのアルバムも結構含まれているが,私はトラッドにはあまり関心がない(と言うか,あまりサウンド的に魅かれない)ので,あくまでも指針とするのはSSW系のアルバムが中心であった。そこで割を食ったのがこのアルバムって感じなのだが,Gay & Terry WoodsはSteeleye Spanのオリジナル・メンバーであるから,トラッド系の音と判断していたのだが,これが聞いてみると,トラッドは最後の1曲だけで,ほかの9曲は彼らのオリジナルであり,SSW系のアルバムと呼んでもよいものであった。ついでに言ってしまえば,私はこの手の音楽に関しては,完全にアメリカ指向のリスナーなので,優先順位が下がってしまっていたのも事実だ。

だが,出てくる音が実に私の趣味へのフィット感が強い。いかにもフォーク・ロック的なサウンドが実に魅力的なのだ。冒頭の"I Missed You"から完全にはまってしまったのだ。アメリカ的なサウンドも交えた感覚が私を刺激してしまったのであった。世の中には私のような好き者がほかにもいるらしく,特に韓国のBig Pinkレーベルはよくぞこんなものまでってのをリリースしている。このアルバムもBig Pinkからも出ているが,私が保有しているのは国内盤CD。出す方も出す方なら,買う方も買う方だ(爆)。しかし,このアルバムは実によい。ほのぼのすることもあれば,しっとり聞き入ってしまうこともあるというこのバランスが,この手の音楽好きにはたまらないのだ。これを長年聞き逃していたのは失敗だったと,今でも強く感じる名作。いいわぁ~。星★★★★★。それにしても,ドラムスを叩いているのがMichael Gilesって,King Crimsonと違い過ぎて笑える。

Personnel: Gay Woods(vo, dulcimer, autoharp), Terry Woods(vo, g, concertina, mandola, mandolin), Mike Giles(ds), Dave Wintour(b), Geoff Whitehorn(g), Peter Arnesen(p), Ed Dean(g), Joe O'Donnel(vln), Tony Carr(conga)

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