待望!EBTGの24年ぶりの新作がデリバリーされた。
"Fuse" Everything But the Girl (Virgin)
まさに待望の新作である。Everything But the Girl(EBTG)として活動を休止している間も,Ben WattもTracy Thornも各々がソロ・アルバムを出していたとは言え,やはりこの二人のデュオというのは格別なのだ。それにしても,24年ぶりというのは実に長い。まぁ,Ben Wattが"Hendra"を出すまで31年を要したのに比べれば短いが,ほぼ四半世紀というのは凄いことである。
既に何曲かは公開されていた中で,ようやくのフル・アルバムの到着となった訳だが,二人だけで制作されながらも,心地よい揺らぎさえ感じさせるビートに乗った彼らの歌声が素晴らしい。これなら24年待った甲斐もあるってものである。
曲調は内省的な感じが強いため,ポップな感覚は控えめながら,メロディ・ラインはきっちり印象に残る。1曲だけ”Run a Red Light"がBen Wattのオリジナルである以外は,全てTrachy ThornとBen Wattの共作となっていて,リズムはほぼ打ち込みながら,完全エレクトロニカって感じでもなく,アコースティック感もそこはかとなく感じさせるのも実に素晴らしい。私としては彼らに"Welcome Back!"としか言えない。やはりEBTGは素晴らしいと思わせるに十分。喜んで星★★★★★としよう。
Personnel: Tracy Thorn(vo), Ben Watt(vo, g, p, synth, prog)
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