Andrei Gabrilov@白寿ホール鑑賞記。
Andrei Gavrilovを聴きに,白寿ホールに行ってきた。Gavrilovはドイツ・グラモフォンからもアルバムをリリースしているピアニストだが,キャパ300人の白寿ホールさえもフルハウスにならないのかぁって思っていた。やはり一時期の隠遁生活が影響しているのかもなぁなんて思っていた。
私にとってGabrilovと言えば,Sviatoslav Richterとピアノを分け合ったヘンデルの「鍵盤組曲」だが,あれから40年以上,見た目も完全におっさん化したGabrilovであった。
それはさておき,今回のリサイタルは平均律第一巻全曲とフランス組曲5番のオール・バッハという魅力的プログラムだったのだが,聞いた上での感覚は若干微妙であった。
平均律冒頭から前半はなかなかいい感じで,弱音は魅力的に響いていたのだが,打鍵が強くなる局面でのフォルテッシモでは流石に叩き過ぎって感じが気になった。また左手のアタックが強過ぎて,右手とのバランスが崩れているところも気になってしまった。Gabrilovは今回の演奏は,解釈(Interpretation)ではなく,バッハの内面に迫ることを目指すようなことを会場で言っていたが,私はもう少し内省的な取り組みでもよかったように思っていた。
しかし,今更ながら「平均律」は素晴らしい曲だったと感じたし,フランス組曲の演奏は平均律以上によかったと思う。私がバッハの曲の生演奏を聞いたのはPeter Serkinの「ゴルトベルク変奏曲」以来のことではあったが,改めてバッハの音楽をちゃんと聞き直したくなる効果は十分にあったと思う。
全くの余談となるが,Gabrilovが使っていた譜面が,遠目に見てもカラフルな感じだったのは,本人が何らかの書き込みをしているのかもしれないが,演奏を聴きながら,よくあれで弾けるなぁなんて思うと,譜面が気になって仕方がなかった私である(笑)。休憩中にズームで写真を撮ってみたが,これではちょっとわかりにくいかもなぁ...。
Live at 白寿ホール on April 13, 2023
Personnel: Andrei Gabrilov(p)
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