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2023年4月 2日 (日)

Kyle Eastwoodの初リーダー作:こんなアルバムだったっけ?(爆)

_20230330-3 "From There to Here" Kyle Eastwood(Columbia)

私はClint Eastwoodのファンだが,このアルバムを保有しているのは,Kyle Eastwoodが彼の息子だからではない(きっぱり)。偏にこのアルバムを保有しているのはJoni Mitchellが参加していることによるものだというのが正直なところだ。だからと言って,ここでJoni Mitchellが参加しているのはMarvin Gayeの"Trouble Man"1曲だけなので,決してプレイバック頻度が上がる訳ではない。しかし,今回は気まぐれで久々に取り出してみたら,主題の通り,こんなアルバムだったか?という印象を持ってしまった。

本作はKyle Eastwoodの初リーダー作のはずだが,レーベルはメジャーのColumbiaだし,ヴォーカリストとしてJoni Mitchellだけでなく,Diana KingやJulia Fordhamも迎えているので,相当期待値が高いデビューだったと思える。Joni Mitchellの参加はプロデューサーが元旦那の Larry Kleinだったことも影響していると思うが,その細かい経緯は不明だ。私が意外だったなと思うのが,全10曲中5曲がラージ・アンサンブル,残りの5曲がおそらくKyle Eastwoodのレギュラー・バンドの演奏という構成であった。特にラージ・アンサンブルでの演奏は,新人としては破格の扱いという気もするし,一方でチャレンジングな取り組みだったと感じたからである。しかも,ラージ・アンサンブルのアレンジャーはVince Mendozaというのだから鉄板である。

こうしたセッティングは,やはりClint Eastwoodの息子という話題性が寄与したことは間違いないと思えるが,ここでのKyle Eastwoodの演奏そのものは,本人の実力も十分と思わせるもので,単なる親の七光りではないところは実証されていると思う。ある意味,ここでの演奏はLarry Kleinプロデュースらしいと言えばそう感じられるものではあるが,共演者にも恵まれて,なかなかの初リーダー作になった。星★★★★。天は二物を与えたな(笑)。

Personnel: Kyle Eastwood(b), Mark Isham(tp), Oscar Brashear(tp), Sal Marquez(tp), David Sanchez(ts), Plas Johnson(ts), Doug Webb(ts), Steve Tavaglione(ss), Matt McGuire(p), Jim Cox(p, org), Billy Childs(p), T. Blade(g), Peter Erskine(ds), Kendall Kay(ds), Michael Fisher(perc), Joni Mitchell(vo), Diana King(vo), Julia Fordham(vo), with Warren Luening, Larry Hall, Wayne Burgeron, George Graham(tp), Andy Martin(tb), George Thatcher(b-tb), Dan Waldrop(tuba), Dan Higgins, Joel Peskin, Steve Kujala, Gary Foster(woodwinds), Mike O'Donovan, John Steinmetz(bassoon), Rick Todd, David Duke, Phillip Yao(fr-h), Gayle Levant(harp) 

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