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2023年3月10日 (金)

今頃になって聞いたJakob Bro~Joe LovanoによるPaul Motianトリビュート。

_20230304-3 "Once around the Room: A Tribute to Paul Motian" Jakob Bro / Joe Lovano(ECM)

リリースされたのは昨年だが,入手に手間取り,今頃になって本作を聞いている。昨年,新譜として聞いていたら,ベスト盤の候補になっていたかもなぁと思わせるアルバムであった。

Joe Lovanoと言えば,Paul Motian Trioのメンバーとして,Bill Frisellと共に共演を重ねた縁があるし,ECMにもそのトリオでアルバムを残している。一方のJakob BroもPaul Motianと共演歴があるだけでなく,そのギターのサウンドは,まさに幽玄と言った感じの響きを持つものであり,Bill Frisellに近いものも感じる。そんな二人がPaul Motianへのトリビュート・アルバムを作ることには違和感はなかった。そして,ここにはPaul Motianとの共演歴のあるLarry Grenadierのほか,Paul Motianに加えてBill Frisellとアルバムを残しているThomas Morgan,そしてリーダー作,"Dear Someone"にPaul Motianを迎えたほか,George Garzoneのアルバムでも共演しているAnders Christensenがエレクトリック・ベースということで,縁もゆかりもあるミュージシャンが集結しているところにPaul Motianの人徳を感じる。更にPaul Motianに代わってドラムスを叩くのがJoey BaronとJorge Rossyとあっては,鉄壁の布陣と言わず何と言うって感じだ。

そして流れてくる音楽は,Paul Motianが生きていれば,こういう感じで演奏したかもなぁという感覚を与えるものであり,正調トリビュートって感じである。ただ,こういうサウンドに対してベースが3人,ドラマーが2人必要かというとその辺りは若干疑問もあるものの,演奏自体はレベルが高い。Jakob Broには珍しく,ギターを歪ませる瞬間もあり,へぇ~ってなってしまった私である。参加するミュージシャンたちのPaul Motianへのリスペクトを感じながら聞きたい,あっという間に40分弱が過ぎていくアルバム。星★★★★☆。

Recorded in November 2021

Personnel: Jakob Bro(g), Joe Lovano(ts), Larry Grenadier(b), Thomas Morgan(b), Anders Christensen(el-b), Joey Baron(ds), Jorge Rossy(ds)

本作へのリンクはこちら

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