遅ればせながらWBC雑感。

終わってみれば,7戦全勝でWBCを制覇した侍ジャパンの見事な戦いであった。勝てば勝ったで,難癖をつけたがるメディアもいるようだが,勝てば官軍である。
確かに村上やダルビッシュは本調子ではなかったかもしれないが,準決勝,決勝での村上の働きはそれまでの不調を帳消しにするものだったし,ダルビッシュは投手陣の精神的支柱であったことを考えれば,チームへの貢献は非常に大きかったので,不調を補って余りある。
そして何よりもナショナリズムを刺激する国別対抗戦という仕掛けは,FIFAワールドカップ同様の盛り上がりを日本にもたらしたことを考えれば,日本国民にポジティブな心理を与えたことは間違いないだろう。これがスポーツの持つ力だと思いたくなった。
今回のWBCの主役は誰がどう見ても大谷であることは間違いないが,吉田の活躍,そして何よりも投手力が他国を圧倒していたことは特筆に値するだろう。
準々決勝までは楽勝ペースで来ていた日本が準決勝でメキシコに追い詰められた時には,正直負けを覚悟したのだが,絵に描いたような逆転劇に興奮しない人間はいなかったろう。そしてサヨナラのホームを踏んだ周東の快足は,あの劇的勝利におけるファイン・プレーであった。
そして決勝戦の最後の大谷vsトラウトというまさに漫画でもないような展開は,全ての野球ファンが見たかった対戦だったのではないかと思える。そういう意味で今回のWBCに文句をつける奴らは論外,あるいは目立ちたいだけのろくでなしだ。私は全ての試合をライブで見た訳ではないのだが,結局全試合見ているということで,私も十分楽しませてもらった。
ということで,おめでとう,侍ジャパン。次回,米国が最強投手陣を揃えてきた時の勝負が今から楽しみである。
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