Cedar Waltonの"Pit Inn":こういうアルバムはついつい酒が進んでしまう...(笑)。
"Pit Inn" Cedar Walton(East Wind)
日本のレーベルとして,内外のミュージシャンの優れたアルバムをリリースしたEast Windレーベルの業績は過小評価してはならない。これもそんなEast Windレーベルの一枚であるが,私がこれを入手したのは随分後になってからのことだ。しかし,これを初めて聞いた時,もっと早く聞いておけばよかったと思ったのも事実である。
Cedar Waltonと言えば,Jazz Messengers以来,リーダー,バイ・プレイヤーとして数々のアルバムを残しているが,正直なところ,存在感としては地味と言ってもよい。しかし,その実力たるや見事なもので,"Eastern Rebellion"のシリーズを愛聴しているリスナーが,私も含めて結構多いことも十分認識している。
本作はそのCedar WaltonがEastern Rebellionでも組んだトリオで,笠井紀美子と共演するために来日した折に,タイトル通り,新宿ピットインでライブ・レコーディングしたものだ。聞けばわかる通り,この安定感は見事としか言えないレベルで,聴衆も尋常ではない盛り上がりっぷりを示している。オリジナルはいい曲書くねぇと思わせるものばかりだし,そこに加わるジャズマン・オリジナルもこのトリオにジャスト・フィットである。
こういう演奏を聞いていると,ついつい酒の量も増えるって感じの演奏であり,今回もついつい飲み過ぎた(爆)。歴史的名盤とかそういう類ではないが,日頃の生活の潤いを増すのに貢献すること必定(笑)のナイスなライブ盤。星★★★★。
Recorded Live at 新宿ピットイン on December 23, 1974
Personnel: Cedar Walton(p), Sam Jones(b), Billy Higgins(ds)
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