Simon Phillips Protocol@Blue Note東京参戦記

Simon Phillipsが自己のバンド,Protocolで来日するのは4年ぶりだと本人も語っていたが,その4年前のライブには私も行っていて,当ブログでも記事にした(記事はこちら)。前回は現メンバーになってから初の来日で,当時はこのメンバーでのアルバムもリリースしていなかったが,昨年,"Protocol V"が発表されてのライブで,どのような変化があったかを期待して出掛けてきた。
いつもながらのタイトなノリには興奮させられたが,私が何よりも驚いたのがギターのAlex Sillの成長ぶりであった。前回のライブでも私は「ギターの新人、Alex SillはAllan Holdsworth的あるいはFrank Gambale的なスムーズなピッキングで聞かせるところがあった」なんて書いているが,そのフレージングは進化し,バンド内におけるポジションも前回よりはるかに上がっている感じがした。ソロでもバッキングでも実に印象的なプレイだったと言ってよい。
Alex Sillに限らず,バンドとしてのコンビネーションは前回よりはるかに進化し,曲の激しさもあって,場内の興奮度は相当上がっていたと言ってよいと思う。還暦過ぎの私とて,半ばヘッドバンギング状態になってしまったではないか(爆)。はっきり言って燃えてしまった(笑)。こういう興奮度って,ロックのライブに行かなくなって久しい私には結構重要だよなと思いつつ,ハード・フュージョンのよさを体現しているこのバンドの演奏を大いに楽しんでしまったのであった。やっぱりいいねぇ,Simon Phillips。アルバム,聞き直そうっと。尚,上の写真はBlue Note東京のサイトから拝借。
Live at Blue Note東京 on March 28,2023 2ndセット
Personnel: Simon Phillips(ds), Jacob Scesney(as, ts, ss), Alex Sill(g), Otmaro Ruiz(key), Ernest Tibbs(b)
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