Ralph Townerの新作が届く。実に素晴らしい。
"At First Light" Ralph Towner(ECM)
Ralph TownerがECMからの最初のアルバムとなる"Trios / Solos"をリリースしたのが1973年。即ち,半世紀に渡ってECMというレーベルにおいて,代表的なミュージシャンの一人として活動を続けてきたという事実からして凄いことだと思う。そんなRalph Townerももはや83歳の大ベテランであるが,年齢をものともせずの新作がリリースされたので,早速聴いている。
ミュージシャンを含めて指を使う職業についている人はボケることはないとよく言われるが,この新作におけるRalph Townerの演奏はテクニカルな問題もなく,全く年齢を感じさせないもので,Charles Lloydと並んで80過ぎてもまだまだ凄いという思いを新たにする。本作は2017年の"My Foolish Heart"以来のECM作ではあるが,全編に渡ってRalph Townerらしいギターが聞けて,Ralph Townerの大ファンとしては本当に嬉しくなる出来だ。
昨今のRalph Townerは12弦ギターを弾くことは少なくなったが,本作もクラシック・ギターのみでの演奏。Ralph Townerの弾く12弦好きの私としては,1曲ぐらい入れて欲しいなぁというところもあるのだが,そこは今でも現役での演奏が聞けるだけで満足せねばなるまい。オリジナルを中心にスタンダードや"Danny Boy"を交えるプログラムもRalph Townerらしいものだが,どこから聞いてもRalph Townerだとわかってしまう音色,フレージングが素晴らしい。
私のCDラックにおいては数少ない別格扱いをしているRalph Townerゆえ,私としては新作がリリースされただけでも嬉しいのだが,この年齢にしてこの演奏ということに,私は星★★★★★となってしまうのだ。やはりこの人の演奏は私の琴線をくすぐる。私はOregonとソロで2回,Ralph Townerのライブに接する機会はあったものの,前回(2019年)の来日は見逃しているだけに,是非元気なうちにもう一度来日して欲しいと思う私である。
Recorded in February 2022
Personnel: Ralph Towner(g)
本作へのリンクはこちら。
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コメント
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閣下、この2日間、すごい思いをさせてもらいましたね。
>Ralph Townerの弾く12弦好きの私としては,1曲ぐらい入れて欲しいなぁ
御意。
でも、新譜を出してくださっただけで、嬉しいというのも事実。
そして、その内容が相変わらすタウナーの色彩にそまっていたので、、
もう、大感激です。
投稿のリンクを置いていきますね。
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2023/03/post-51219d.html
投稿: Suzuck | 2023年3月23日 (木) 08時08分
Suzuckさん,おはようございます。リンクありがとうございます。
>
>閣下、この2日間、すごい思いをさせてもらいましたね。
はい。私は2日とも移動に重なり,ライブで見られた訳ではありませんが,準決勝はradikoで聞いていて興奮しました。
>>Ralph Townerの弾く12弦好きの私としては,1曲ぐらい入れて欲しいなぁ
>御意。
>でも、新譜を出してくださっただけで、嬉しいというのも事実。
>そして、その内容が相変わらすタウナーの色彩にそまっていたので、、
>もう、大感激です。
はい。新作が聞けただけでも満足すべきと思いますないものねだりはいいけません(苦笑)
いずれにしてもどこを切ってもRalph Townerでした。
投稿: 中年音楽狂 | 2023年3月23日 (木) 10時11分