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2023年3月27日 (月)

これまた長年ECMを支えてきたBobo Stensonの新作。

_20230325-2 "Sphere" Bobo Stenson Trio(ECM)

先日のRalph Townerに続いて,長年ECMレーベルにアルバムを残してきたBobo Stensonの新作である。Bobo StensonのECMでの初リーダー作は"Underwear"だと思うが,それがリリースされたのが1971年だから,既に半世紀以上前のことである。年齢的にはRalph Townerより若いBobo Stensonだが,ECMでのキャリアはこの人の方が長いということになるのだから,それって結構凄いことだよねぇと言いたくなる。

それはさておき,Bobo Stensonの音楽というのは冬のイメージである。美的な感覚と抽象性をミックスした音楽はいつもながらというところであるが,一聴した段階では前作"Contra la Indecisión"より抽象性が高いように感じられた。それをよしとするかどうかはリスナー次第ってところだが,私にとっては問題はないものの,アルバム全体としては前作により魅かれるってところだろうか。

しかし,今回もこのトリオらしい演奏であり,この世界にはまってしまうと,どうしても抜けられない魅力があると感じる。このトリオ,レパートリーにクラシックや現代音楽の作曲家を取り上げることが多いが,今回はシベリウスをやっているし,2曲を取り上げたSven-Erik Bäckもスウェーデンのクラシック系の作曲家である

私の中ではBobo Stensonの音楽は現代音楽のピアノ作品のような感覚を与えてくれるイメージもあるが,更にいかにも北欧的なサウンドがマッチして,いかにも彼ららしい音楽を楽しんだのであった。ちょっと甘いかなと思いつつ,星★★★★☆。

Recorded in April 2022

Personnel: Bobo Stenson(p), Anders Jormin(b), John Fält(ds)

本作へのリンクはこちら

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コメント

閣下、リンクをありがとうございました。m(_ _)m

>Bobo Stensonの音楽というのは冬のイメージ

そうですよね。
冷たい澄んだ空気が流れ込んでくる感じがたまりません。

既成の音楽は、絶対にやらないという信念で、、
お歳をめしても、創造力の翼で力強く羽ばたいています♪

私の投稿のリンクも置いていきます。

https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2023/03/post-6a5106.html

Suzuckさん,こんばんは。リンクありがとうございます。
>>Bobo Stensonの音楽というのは冬のイメージ
>
>そうですよね。
>冷たい澄んだ空気が流れ込んでくる感じがたまりません。

そうですねぇ。The 北欧(笑)みたいなところがありますねぇ。

>既成の音楽は、絶対にやらないという信念で、、
>お歳をめしても、創造力の翼で力強く羽ばたいています♪

このトリオではAnders Jorminが結構重要な役割を果たしているようにも思えますが,リーダーたるBobo Stensonがちゃんと仕切っているんでしょうね。老いてますます盛んと言っては失礼かもしれませんが,私は生で聴いたことがないので,また日本に来て欲しいですね。

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