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2023年3月16日 (木)

これもアップしていなかったってことで,Jeremy Peltのライブ盤。

_20230314 "Noir en Rouge: Live in Paris" Jeremy Pelt(High Note)

アップしていたつもりで,していなかったアルバムなんて結構あるものだが,これもそんな一枚。私はJeremy Peltのアルバムはそこそこ保有している方だと思うが,昨今,基本的にストリーミングでチェックしてからアルバムを購入するようになってからは,以前のように無条件購入というのは大幅に減っている。Jeremy Peltも本作の後にもアルバムはリリースしているが,そっちはスルーしていて,現状私が現物を保有している最新のアルバムがこれってことになる。

タイトル通りパリでのライブを収めたものだが,編成は当時のレギュラー・クインテットだったはずで,Jeremy Peltのワンホーンにピアノ・トリオ+パーカッションという編成である。

Jeremy Peltについては,このブログでも何枚も記事にしているが,JD Allenやダニグリを擁したクインテットは60年代Milesクインテットの影響濃厚って感じながら,非常に優れたバンドであったと思う。その後のアルバムは正直あまり評価できないと思えるものもあったが,基本的には現在のトランペット・プレイヤーとしては相応に評価しなければならないというのが,私の中でのJeremy Peltの評価だ。ここでもJeremy Peltは優れたフレージングを繰り出しながら,ドライブ感溢れる演奏を展開するこのクインテットは,前述のクインテットと比べても遜色はないと思う。ここでの演奏はコンベンショナルなモダン・ジャズと言ってもよいものだが,ワンホーンならではのリーダーの魅力も発露しながら,バンドのメンバーの実力もよくわかる演奏と言ってよい。実に安定感のある演奏で,ピアノのVictor Gouldはかなりの実力者。Criss Crossからもリーダー作を出しているんだねえ。今度ストリーミングで聞いてみよう。

Jeremy Peltのオリジナル6曲,Victor Gouldのオリジナル1曲,そしてパリという土地柄を反映してか,「シェルブールの雨傘」からそのテーマ曲(英語タイトルは"I Will Wait for You")というプログラムも魅力的な佳作。ちょいと甘いと思いつつ星★★★★☆。

尚,クレジットによると,収録場所はSunset-Sunsideとなっているが,1階がSunside,地下がSunsetという2つのクラブで演奏したのかどうかは不明。出張中にSunsideで私がDave Liebmanのグループを見たのももう12年以上前...。時の流れを感じるわ。

Recorded Live at Sunset-Sunside Jazz Club on September 29 & 30,2017

Personnel: Jeremy Pelt(tp), Victor Gould(p), Vicente Archer(b), Jonathan Barber(ds), Jacquelene  Acevedo(perc)

本作へのリンクはこちら

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