Bonnie Raittが豪華ゲストを迎えたライブ盤を久々に聞く。
"Road Tested" Bonnie Raitt(Capitol)
昨年リリースされた"Just Like That..."も実によかったBonnie Raittであるが,今なお現役で頑張る彼女のデビュー25周年を記念した95年のライブ・アルバムを久しぶりに聴いた。アルバム"Nick of Time"により勢いづいた後のライブであり,当時のアルバムを支えたDon Wasとの最後のコラボレーションとなっている。
25周年を祝うだけに多様なゲストを迎えており,そうした点は聞きどころとなるが,ゲストを迎えていない曲の演奏がこれまたいいだけに,バンドだけのライブ・アルバムも聞きたくなってしまう。10年後に録音された"Decades Rock Live"は私は未聴だが,そちらも35周年記念ということでゲストを迎えたものだけに,企画を変えてもいいのになぁと思ってしまう。
しかし,ここで聞かれるBonnie Raittのスライド・ギターの技にはまじで唸らされる。エレクトリックであろうが,アコースティックであろうが,Bonnie Raittのギターの腕は確かなものであり,「歌って弾ける」Bonnie Raittの魅力であり,強みを感じさせられるものである。アコースティック・セットの渋さも素晴らしい。
このアルバムには"Louise"も入っているが,どこかで聞いたことがあるなぁと思っていた。Bonnie Raitt本人もアルバム"Sweet Forgiveness"でカヴァーしているようだし,Linda Ronstadtも歌っているようだが,考えてみると,私がこの曲を聞いていたのは,Leo Kottkeの"My Feet Are Smiling"においてであったなぁと気づいた。Bonnie Raittでもなく,Linda Ronstadtでもなく,Leo Kottkeってことに我ながら笑ってしまったが,いろいろなミュージシャンがカヴァーしたくなるいい曲であった。
ともあれ,歌手であり,ギタリストであるBonnie Raittの魅力を再認識できるアルバムであった。星★★★★☆。
Recorded Live at the Schnitzer Auditorium, Portland on July 11-13, and at the Paramount Theater, Oakland on July 16, 18 & 19, 1995
Personnel: Bonnie Raitt(vo, g, key), Glen Clark(key, hca, vo), Debra Dobkin(perc, vo), Ricky Fataar(ds), James "Hutch" Hutchinson(b, vo), Mark T. Jordan(key, g, mandolin, vo), George Marinelli(g, mandolin, vo) with Bruce Hornsby(vo, p, accor), Ruth Brown(vo), Charles Brown(p, vo), Kim Wilson(hca, vo), Bryan Adams(vo, g), Jackson Brown(vo, g)
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