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2023年2月21日 (火)

出自がよくわからないHarris Simonの"New York Connection"だが,Michael Breckerのソロは聞き物。

New-york-connection_20230218000701 "New York Connection" Harris Simon Group(Overseas)

このアルバムの制作経緯はよくわからないのだが,米国でレコーディングされたものが,初出は日本だったようにも思える作品である。時は1980年なので,まぁフュージョン全盛の時代と言ってもよいので,当時,全く名の通っていなかったHarris Simonと言えども,参加ミュージシャンのクレジットによって,日本のレーベルにライセンスされたって感じなのかもしれない。

レコーディングされたのは1978年で,当時Harris Simonは22歳ぐらいだったはずだが,そもそもHarris Simonって誰?ってのが実態だったようである。これは日本でもそうだし,本国でも変わらないみたいだ。その後のHarris Simonのキャリアもよくわからないのだが,現在はヴァージニア州のWilliam & Maryで教鞭を執っているようだ。しかし,日本では本作とこの次の"Swish"がリリースされて,一部では話題になったと記憶している。私が保有しているのは今はクローズしてしまった高田馬場のマイルストーンで"Swish"ともども中古で入手したものだが,お手頃価格と懐かしさで購入したようなものだ。

このアルバムの演奏は,ラテン風味も若干ありながらも,スピーディなフュージョンと,やや主流派に近い演奏が含まれていて,なかなか面白いアルバムだったと思える。Harris Simonはピアノ,キーボードに加え,ハーモニカも結構達者なところを聞かせて,当時としては期待できる若手だったと思わせるが,それでもこのアルバムで一番痺れるのはMichael Breckerのソロかもしれない。しかし,その他の助演者も好演していて,今更ながらけっこう楽しんでしまった。ギターのBill Washerは中村照夫のプロデュースでリーダー作も出したことがあるようだが,現在はBroadway等で活動を続けている模様。Joe Farrellは1曲のみの参加だが,可もなく不可もなし。

まぁ,こういうサウンドは時代の徒花と言ってしまえばその通りかもしれないが,無視するには惜しいってところ。ちょいと甘いと思いつつ星★★★★。尚,本作は後に別ジャケットで再発されており,下のイメージは再発盤のもの。どっちもどっちだな(笑)。

Recorded between March and June, 1978

Personnel: Harris Simon(p, el-p, key, hca), Bill Washer(g), Mike Richmond(b), Michael Brecker(ts), Claudio Roditti(tp), Joe Farrell(fl), Brian Blake(ds, perc), Portinho(perc), Rubens Bassini(perc), Lani Groves(vo), Vocal Jazz Incorporated(vo)

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