追悼,Burt Bacharach。

Burt Bacharachの訃報に接して,この人の残した足跡の偉大さを改めて痛切に感じている。近々,Elvis Costelloとの共演を集成したアルバムが出る予定だったはずだが,それが追悼盤となってしまうとは何とも悲しい。
亡くなったことを知り,改めて"The Burt Bacharach Collection"を聞いているのだが,この3枚組のコンピレーションを聞いても素晴らしい曲ばかりで,ポピュラー音楽界に残したレガシーは不滅だと改めて感じざるをえなかった。先日,Herb Alpertのアルバムを取り上げた時には,特に触れなかったとは言え,そこには"The Guy’s in Love with You"と"Casino Royale"のBacharachナンバーが入っていたのは,何かの偶然かって気がしてしまう。
いずれにしても,Burt Bacharachが生み出した名曲の数々は,時代を越えて今でも訴求力十分という感じで私に迫ってきた。こんな人はもう出てこないだろうと思わされるだけに,喪失感があまりに大きい。しかし,改めてその業績の大きさを偲びつつ,今一度Burt Bacharachの音楽の魅力に触れたいと思った私である。
そして,私にとってKing of Popの称号はMichael Jacksonではなく,Burt Bacharachにこそ相応しいと言っておきたい。94歳の大往生だったとは言え,私たちはまた偉大な音楽家を失った。悲しい。つくづく悲しい...。
R.I.P.
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