今日は趣向を変えて,Count Basieの「猫ジャケ」アルバム。
"Lester Leaps in" Count Basie and His Orchestra Featuring Lester Young (Epic)
クラシックな音源である(笑)。これは1939~40年という古い音源で,私がこうした時期の音楽について,このブログにアップした記憶はないし,基本的にジャズはビ・バップ以降しか聞いていない私がなぜこれを保有しているかと言えば,「猫ジャケ」がおしゃれだからである。Epicレーベルの「猫ジャケ」のアルバムは6枚あって,それが一度紙ジャケで再発された時に全部買ったのは,こういう企画は好き者しか買わないから,持っていれば後々何かの役に立つ(?)だろうという思惑からという,極めて不純な動機による。だが,こうした時期はCount BasieバンドにおけるLester Youngの全盛期ということもあって,音楽的な興味があったことは一方で事実である。
そして本作を聞いていると,この時期,ジャズはダンス音楽だったんだろうなぁと思ってしまうようなスイング感に満ちた演奏群である。古い音源だけに当然音はよくないが,往時のジャズの演じられ方を想像させるに十分な楽しさは感じられる。そして何よりもLester Youngの流れるようなフレージングが素晴らしい。そうは言っても,サウンドはどうやってもCount Basieだという感じで,Count Basieのピアノってのはスタイルが明確だったなんて改めて思ってしまった。最後に収められてあ"Boogie Woogie"にはJimmy Rushingのヴォーカルも入るが,さすがに声が若々しい。
購入の動機は不純でも,こうして楽しんでいるからよしとしよう(笑)。プレイヤー多数なので,詳細のPersonnelは省略するが,Lester Youngに加えて,Buck ClaytonやVic Dickenson等の名プレイヤーも参加している。この二人はJimmy RushingとEddie Condon All Starsで来日していたなんてこともあったなぁ。その時のライブ・アルバムについても記事にしたことがあったのも懐かしい(記事はこちら)。
Recorded on March 19,20,April 4, 5,August 4, September 5,1939 and on August 28, 1940
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