「ゴルトベルク変奏曲」のSchiffの旧盤はまさに王道と言いたくなる。
"J.S. Bach: Goldberg Variations" András Schiff(Decca)
私はSchiffのDecca時代のバッハの12枚組ボックスを保有していて,これはその一枚なのだが,モダン・ピアノで弾く「ゴルトベルク変奏曲」の王道と言いたくなるような演奏。このDeccaのボックスに入っているアルバムは私がバッハを聞くという場合,一番プレイバック頻度が高いと思えるほど,Schiffの弾くバッハは私の好みにフィットする。
この「ゴルトベルク変奏曲」の演奏時間は72分を越えるものとなっているのは,繰り返しをフルに行っていることによるが,繰り返しのない演奏に比べて冗長に感じるかと言うと,全然そういうことがない。まぁそこは聴き手の好みによるところもあるだろうが,バッハの意図に忠実に演奏したと考えればよいだろう。
端的に言えば奇をてらったところのない端正な演奏で,個性に溢れたGlenn Gouldの演奏と比較すれば,「普通」に聞こえるところだが,GouldにはGouldのよさがあるが,SchiffにはSchiffのよさがあると思うのだ。Gouldの演奏が聴くのにも集中力を必要とするとすれば,Schiffの演奏は私にとってはもっと気楽に聞けてしまうと言ってはSchiffに失礼か。しかし,この演奏は普遍的な魅力に溢れた演奏だと思ってしまった私である。星★★★★★。
Andras Schiffは後にECMで「ゴルトベルク変奏曲」をライブ録音するが,そっちも久しく聞いていないので,改めて聴いてみることにしよう。
Recorded in December, 1982
Personnel: András Schiff(p)
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