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2023年1月29日 (日)

長年未発表だったことが不思議なHampton Hawesのアルバム。

_20230126-3 "Bird Song" Hampton Hawes(Contemporary/OJC)

このアルバムは50年代に録音されていながら,1999年まで長年未発表だったアルバムである。このブログでHampton Hawesのアルバムを取り上げる機会は稀ではあるが,私にとってはCharlie Hadenとのデュオ盤である"As Long As There's Music"が印象深いが,バップ・スタイルのHampton Hawesも素晴らしいと思っているし,ちゃんとContemporaryからのアルバムも何枚かは保有している。記事にしていないだけなのだ(苦笑)。

改めて,このアルバムを聴いてみると,なぜ40年以上未発表だったのか全く理解できないナイスな出来である。全12曲中9曲はPaul Chambers,Lawrence Marableとのトリオだが,残りの3曲では何とScott LaFaroがベースを弾いているのが珍しい(ドラムスはFrank Butlerだ)。

そしてこのアルバム,特にPaul Chambers,Lawrence Marableとの56年録音の方は,ジャズマン・オリジナルにスタンダードを交えて,これが快調そのものなのだ。それに比べると,Scott LaFaro参加の58年の方はイマイチしっくりこないところがある。このアルバムの2つのセッションには2年以上のインターバルがあるから,元からこのフォーマットでリリースするつもりだったのかどうかはわからない。ライナーによれば,Scott Lafaroが参加した3曲は"For Real!"レコーディング時に録音されたトリオ・テイクではないかということだが,例えば”What’s New"とかを聞いていると,ベースのピッチがおかしいようにも聞こえるし,”I’ll Remember April"のアルコ・ソロなんかはこれが本当にLaFaro?と思ってしまう。なので,本作のデータには誤りがあると考える人がいるのも事実だし,確かに私もそう感じる部分がある。

とは言え,お蔵入りさせておくにはもったいないレベルのアルバムであったことは間違いなく,相応に楽しめる一枚ではある。星★★★★。

Recorded on January 18, 1956 and in March, 1958

Personnel: Hampton Hawes(p), Paul Chambers(b), Scott LaFaro(b), Lawrence Marable(ds), Frank Butler(ds)

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