改めてDerek Trucks入りのAllman Brothers Bandを聞く。
"Hittin’ the Note" The Allman Brothers Band(Peach/Sanctuary)
全くもって不思議なことに,このブログではDerek Trucksについては何度も記事を書いているのだが,Allman Brothersについては何も書いていないってのはどういうことか?と思ってしまった。Gregg Allmanについては書いているし,Duane Allman関連の記事も書いているが,Allman Brothersの記事が一本もないっていうのは,我ながら「なんでやねん?」と言わざるをえない。
とかなんとか言いつつ,先日Little Featのボックスも買ったばっかりやんけ!と言われれば,返す言葉はないのだが,ここでAllman Brothersについて記事を書くべく,Derek Trucksが入ったAllman Brothersとしての唯一のスタジオ作,そしてAllman Brothersとしては最後のスタジオ作である本作を取り出した私である。
このアルバムが出た頃は,Dicky Bettsが抜けて,ギターはWarren HaynesとDerek Trucksになった訳だが,長年のファンにとってはDicky Bettsの不在は残念だったらしい。この「らしい」というのは自分ではそんなことは感じてもいないからにほかならないが,Dicky Bettsの抜けた穴をDerek Trucksが埋めていると言ってよい働きには改めて感心してしまう。この時,Derek Trucksは22歳の頃だが,スライドの技はまさに完璧と言っても過言ではない。まじでこの当時から凄かったよねぇと思わざるを得ないのである。
昨今のDerek Trucksは,カミさんのSusan Tedeschiとのバンド活動がほとんどで,正直言って最近Susan Tedeschiの声に飽きてきたところがある私としては,このアルバムにおけるGregg AllmanやWarren Haynesのようなヴォーカルとの演奏もそろそろ期待したくなるような出来。最近のアルバムより興奮してしまったと言っては言い過ぎかもしれないが,実にカッコいいと思えるアルバム。星★★★★☆。
Recorded in December, 2001 & April, 2002
Personnel: Gregg Allman(vo, org, p, key), Butch Trucks(ds), Jaimoe(ds), Warren Haynes(g, vo), Marc Quinones(perc), Oteil Burbridge(b), Derek Trucks(g)
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