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2022年12月12日 (月)

富樫雅彦の”Bura・Bura”:いいメンツにして,なかなかいいアルバムである。

_20221210-2 "Bura・Bura" 富樫雅彦(VideoArts)

これは富樫雅彦の1986年に行われた音楽生活30周年記念のライブの模様を収めたものだが,それに相応しいメンツが揃っていると言ってよいだろう。だって,Steve LacyにDon Cherry,更にはDave Hollandである。これは結構凄いことだ。

このブログに富樫雅彦は何度か登場しているが,基本的に富樫の音楽は聞き手にとってはハードルが結構高いというのが実感である。このブログに直近で記事にした富樫のアルバムは"Speed And Space"だが,正調フリー・ジャズと言ってよい作品だったが,刺激に富んだ傑作だったと思う。しかし,富樫のアルバムは思索的な部分も多分にある場合が多く,そういう音楽には私も頭を抱えてしまうこともあるのだ。特にパーカッション・ソロとかは厳しいよねぇ(苦笑)。

しかし,このアルバムはメンツにも恵まれてというところもあるが,フリー・ジャズの範疇には入っても,ジャズ的な表現が十分に感じられるので,実はそれほどハードルは高くないと感じる。確かに万人向けの音楽とは言えないし,メンツだけ見れば,ついつい「構えてしまう」ところはあるものの,音楽的な響きにはそんなに抵抗感はないだろう。

まぁ,ここでの音楽は激しさというよりも,「間」を重視している部分もあると思えるので,その辺りで好き嫌いは分かれる部分もあるかもしれない。それでもやはりこのメンツならではの音に浸ればよいというのが実感だ。この演奏をライブで聞いていたらどうだったかなぁ(当時の私ならば,やはり???だったかも...)なんてことを考えるのもありなので,そうした気分で今から36年前に思いを馳せるのも一興だろう。星★★★★。

それにしても,このアルバム,中古市場でとんでもない値段がついているなぁ...。

Recorded Live at 郵便貯金会館 on May 14, 1986

Personnel: 富樫雅彦(perc), Steve Lacy(ss),Don Cherry(tp, p, vo), Dave Holland(b)

本作へのリンクはこちら

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