ジャズは気合いだ!(笑)と思わせる森山威男クァルテットのライブ。熱い!
山下洋輔トリオを脱退した森山威男が,自分のグループでレコーディングしたライブ音源である。このアルバムが録音された1977年と言えば,クロスオーバー/フュージョンの全盛期である。そんな時期に,日本においてはこれほど熱いジャズが演奏されていたということに,感動すら覚えてしまう。
森山威男はいまだに現役でドラムスを叩いているが,山下トリオでの演奏の時から,そのパワーは全く変わることがないと言ってよい。しかし,本作は山下トリオ脱退後の暫しの沈黙を破っての演奏だけに,気合の入り方が違うって感じである。冒頭のタイトル・トラックは板橋文夫のオリジナルであるが,"Impressions"を焼き直せばこうなるという曲だし,2曲目は"Softly"であるから,いくらでも熱くしようと思えば熱くできるってところだろう。そして3曲目の"Yellow Bear"まで,クァルテットの熱量は全く落ちることがない。
逆に言えば,一本調子だと言われればその通りかもしれないが,このアルバムはその熱量を感じ,音を浴びることの方が圧倒的に重要だと思わせる。だから,このアルバムは音量を上げて聞かなければならないことは言うまでもない。
実に素晴らしく,森山威男の凄さを感じさせるに十分のアルバム。メンバーの実力も十分で日本ジャズのレベルの高さが実証されている。これでもう少し音がよければと思うが,それも時代であると考えよう。星★★★★☆。それにしても凄いわ。
Recorded Live at 新宿Pit Inn on March 1 & 2,1977
Personnel: 森山威男(ds), 高橋知己(ts, ss), 板橋文夫(p), 望月英明(b)
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