FIFA ワールドカップ: スペイン戦を振り返る。祝!グループ・ステージ1位通過。

日本代表には申し訳ないが,前半11分に完全に崩されてスペインに先制された時には意気消沈した私であった。しかし,前半のスペインの猛攻を1点でしのいだ段階で,ドイツ戦がデジャヴとして蘇ってきたところへ,後半3分の堂安の強烈なミドルは実に見事であった。まさに目が覚めるような一撃とはあれのことだ。今大会のベスト・ゴールの一つになることは間違いないシュートであった。
同点になってスペインが浮き足だったところに,後半6分,三笘が粘って折り返したところを,田中が押し込んで勝ち越すという,絵に描いたような逆転劇に興奮しない人間はいなかっただろう。
VARがなければ,ゴール・ラインを割ったと判定されても仕方のなかったボールを折り返した三笘の働きは賞賛に値する。そして折り返しを信じて,ゴール前に突っ込んで行った田中も立派で,諦めないことの重要性が明らかになった瞬間であった。あれはそれでもゴール・ラインを割っているというのもわからないではない。横から見ていれば確かに出ているように見える。しかし,下の写真のように,上から見れば,明らかにボールはゴール・ラインに乗っていて,「三笘の1ミリ」と後世までの語り草になること必定だろう。
これに文句を言うなら,VARに文句は言えないし,VARに依存したくなければ,アンパイアのジャッジに文句を言うことは一切できないはずだ。今回のジャッジについては,少なくともスペインは文句は言っていないのだから,ドイツがどうこう言うのはおかしいのだ。 VARのせいでアディショナル・タイムが以上に長くなるなどの批判もあるようだが,ジャッジの公正性,正確性を取るか,スピーディな展開を取るかの話で,どちらがいいとは言い切れない。しかし,ルールはルールである。ルールにケチをつけるのは負け犬の遠吠えだ。
得点シーン以外の日本代表はほぼ防戦一方だったと言ってもよいが,完全に崩されたのは失点時ぐらいで,DFは集中していたと思うし,コスタリカ戦のような凡ミスもなかった。特に後半,鎌田に代わって入った冨安によって,守備の安定感が増したのは,またもナイスな森保采配だった。そして遠藤の対人能力が最後の局面では効いたのもよかった。
ボール支配率だけでは勝負は決まらないことを改めて実証した日本代表は,本当にハラハラさせてくれたが,いいものを見せてもらった。16強進出おめでとう。次戦のクロアチア戦もベストを尽くして勝利して欲しい。

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