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2022年12月22日 (木)

この静謐さがたまらない:Ketil BjørnstadとDavid Darlingのデュオ第2作

_20221217-4 "Epigraphs" Ketil Bjørnstad / David Darling(ECM)

David Darlingが亡くなったのは2021年初頭のことであった。David Darlingの音楽はニューエイジとも取れる響きを持っているが,そのDavid DarlingがKetil Bjørnstadと組んだデュオ作"The River"については私は「実に静謐にして美しい。ささくれ立った心さえ落ち着かせるであろう音楽である。」なんて書いている(記事はこちら)。"The River"でもKetil BjørnstadはByrd,Gibbonsにインスパイアされていると言っていたが,このアルバムでは二人のオリジナルに加え,そのByrd,Gibbonsの曲や,これまたルネッサンス期の作曲家,DufayやGregor Aichingerの曲もやっている。

それでもって,この音楽を聞いていても,私が抱く感想は「実に静謐にして美しい。ささくれ立った心さえ落ち着かせるであろう音楽である。」でしかないのだから,私のボキャブラリーも実に限定的なものだと言いたくなる。しかし,そう思わざるをえない響きなのだ。

正直,ここまで行くと,これはもはやジャズではないでしょうと言いたくもなるが,ジャンルを超越するのがECMレーベルのECMたる所以であり,そもそも総帥Manfred Eicherにはジャンルなんて関係ないだろうと思いたくなるような,美的音源。こういうのがバーとかで流れていると,環境として気持ちよくなって酒量が増えること必定という意味では,これは良質なアンビエント・ミュージックだと言いたい。好きなんだよなぁ,こういうの。星★★★★☆。

Recorded in September, 1998

Personnel: Ketil Bjørnstad(p), David Darling(cello)

本作へのリンクはこちら

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