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2022年10月19日 (水)

ストリーミングで「幻想交響曲」を聞く。今回はKarajan。

Karajan ”Berlioz: Symphonie Fantastieque” Herbert von Karajan / Berliner Philharmoniker(Deutshce Grammophon)

私のクラシック音楽の聴き方は相当偏っていると前にも書いたが,特に一方ならぬ偏り方を示したオーケストラ音楽がベルリオーズの「幻想交響曲」である。昔はかなりの数の「幻想」を保有していたが,今や手許に残っているのはCDが数枚って感じか。しかし,このブログを紐解いてみると,Myung-Whun Chung,Charles Munch,そしてJean Martinonと記事にしている。こんな曲は「幻想」を置いてほかにない。

以前のように,また改めて「幻想」のCDを集めようなんて気にもならないが,世の中,便利な時代になって,ストリーミングで大概の演奏は聞けるのだから,それで十分である。そこで気まぐれで聞いたのがKarajanのこの演奏である。私はKarajanという人の音楽を真っ当に聞いてきたとは決して言えないのだが,それは完全に天邪鬼だと言ってもよい。まぁ,聞かなくてもレベルが高いのはわかってますって感じか(笑)。

そんな私ではあるが,この演奏は実は今回まで聞いたことがなかった。その理由は「鐘」のせいだと言ってもいいかもしれない。この演奏は5楽章の「鐘」の響きが,私が学生の頃からよく知られていて,「幻想」好きの私としては,それをギミックと感じて,聞くのを避けてきたと言ってもよい。それから40年近くを経て,初めて聞いたが,演奏としては実にKarajanらしいというか,極めて平均点の高い演奏で,安定感のあるパフォーマンスは,多くのリスナーに受け入れられるだろうなぁと思ってしまった。2楽章のワルツなんて綺麗なもんだし,「断頭台への行進」もリスナーが期待するようなものだろう。そこに強力な「個性」を付け加えるものとして採用されたのが,ここでの「鐘」の音だったのかもしれないが,私にはこれは策に溺れたって気がする。こんなことをしなくても,「いい演奏」,「真っ当な演奏」として受け入れられたはずだと思えるのだ。そこが気に入らないとしても,演奏としてはレベルが高いので星★★★★。この辺がアンチではないとしても,Karajanに全く思い入れのない私のこの演奏に対する正直な感想。

久しぶりに「幻想」熱が高まってきた(笑)ので,さて,次は誰のを聞くかなぁ...。

本作へのリンクはこちら

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