2023年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
フォト

2021年のおすすめ作

無料ブログはココログ

« またもストリーミングで聞く「幻想交響曲」:今度はColin Davis+コンセルトヘボウ。 | トップページ | 私にとっては過不足なしって感じのDeep Purpleのベスト盤。 #DeepPurple »

2022年10月29日 (土)

多様な歌手を迎えながら,見事に一貫性を保ったLeonard Cohenトリビュート。

_20221028"Here It Is: A Tribute to Leonard Cohen" Various Artists(Blue Note)

これは実に素晴らしいLeonard Cohenトリビュート盤である。このブログにおいてはこうしたLeonard Cohenトリビュート盤として"Tower of Song"を取り上げたことがある(記事はこちら)が,あれはあれで悪くないとしても,ミュージシャン側が自由に対応できることから,明らかな失敗と思えるような歌唱も含まれてしまった。それに比して,このアルバムは,多様な歌手が招かれているにもかかわらず,プロダクションの一貫性が保たれていて,実に趣のあるアルバムとなった。これも偏にLarry Kleinのプロデュースの手腕ゆえである。

このアルバムの一貫性は,バックを支えるメンツがほぼ固定されていて,ヴォーカリストはそこにオーヴァー・ダビングする方式が取られているが,既にバックの演奏でフレイヴァーが明確になっているから,ヴォーカリストには余計な迷いがない。だからこそ,ある意味素直な感情でLeonard Cohenへのトリビュートができるって感じなのだ。2曲はインストによるものだが,そこもバックを支えるメンツの中で,Blue Noteレーベルに所属するImmanuel WilkinsとBill Frisellが各々リードするという形式であるから,コンセプトがぶれないのだ。

どの歌唱,演奏も魅力的に響く中で,私がびっくりしたのはJames Taylorによる”Coming Back to You”である。極めて抑制された歌いっぷりで,ある意味,「いつもの,あの」James Taylorの声らしくないとも言える。James Taylorにさえそうさせてしまうところが,Leonard Cohenの曲の力なのかもしれないし,James Taylor自身のLeonard Cohenに対する想いの反映なのかもしれない。

全体的に落ち着いたトーンで,それぞれのヴォーカリストがしっかりと歌い切ったところが感じられて,高く評価したくなる素晴らしいトリビュート・アルバム。Larry KleinはBilly ChildsとLaura Nyroトリビュート盤を制作し,その後,"The Passion of Charlie Parker"というCharlie Parkerトリビュート盤も制作していて,そのどちらも私はその年のベスト・アルバムの一枚に選んでいるが,本作もそれらと同様に優れた出色のアルバムとなった。味わい深くも実に素晴らしい。星★★★★★。

Personnel: Norah Jones(vo), Peter Gabriel(vo), Gregory Porter(vo), Sarah McLachlan(vo), Luciana Souza(vo), James Taylor(vo), Iggy Pop(vo), Mavis Staples(vo), David Gray(vo), Peter Gabriel(vo), Bill Frisell(g), Immanuel Wilkins(as), Kevin Hays(p, esley), Scott Colley(b), Nate Smith(ds), Gregory Leisz(pedal steel), Larry Goldings(org)

« またもストリーミングで聞く「幻想交響曲」:今度はColin Davis+コンセルトヘボウ。 | トップページ | 私にとっては過不足なしって感じのDeep Purpleのベスト盤。 #DeepPurple »

ロック」カテゴリの記事

SSW/フォーク」カテゴリの記事

新譜」カテゴリの記事

ジャズ(2022年の記事)」カテゴリの記事

コメント

私は Hi-Res版 MQA 96kHz/24bitで、このところよく聴いてます
(笑い)
結構音がリアルでいいです。
こうゆうVAによるトリビュートも飽きなくていいですね。

photofloydさん,おはようございます。

>私は Hi-Res版 MQA 96kHz/24bitで、このところよく聴いてます
>(笑い)
>結構音がリアルでいいです。

昨今,CDの売り上げの退潮が結構取り上げられていますが,私もCD購入は減少していて,ストリーミングで済ませることが多くなりました。但し,私は音に関してはあまりこだわりがないので,聞ければいいって感じです。

>こうゆうVAによるトリビュートも飽きなくていいですね。

このアルバムは記事にも書きましたが,一貫性が見事ですね。並みのVAものとレベルが違うと思いました。Larry Klein恐るべし。

閣下、リンクをありがとうございます。

各人が個性的で、歌が巧い上に、統一感があって、、
一枚まるごと、、本当に素晴らしかったです。

そうそう、ジェイムス・テイラー、いつもより声少し低かったですね。


私のリンク先もおいていきますね。
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2022/11/post-951a22.html


Suzuckさん,おはようございます。リンクありがとうございます。

>各人が個性的で、歌が巧い上に、統一感があって、、
>一枚まるごと、、本当に素晴らしかったです。

そうですねぇ。この「統一感」こそ,プロデュースってのはかくあるべしと思ってしまうんですよねぇ。Larry Klein,いい仕事してます。

>そうそう、ジェイムス・テイラー、いつもより声少し低かったですね。

びっくりしますよねぇ。今回ばかりは歌いっぷりがLeonard Cohenに近い感じがしてしまいました。リスペクトってところでしょうが,James Taylorにさえそうさせるところが凄いですね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« またもストリーミングで聞く「幻想交響曲」:今度はColin Davis+コンセルトヘボウ。 | トップページ | 私にとっては過不足なしって感じのDeep Purpleのベスト盤。 #DeepPurple »

Amazon検索ツール

2023年のおすすめ作

2022年のおすすめ作