Federico Felliniと縁遠かった私が初めて観た「8 1/2」。シュールな映画である。
監督:Federico Fellini
出演:Marcello Mastroianni, Anouk Aimée, Claudia Cardinale, Rossella Falk, Barbara Steele
長年映画を観ている私だが,どんな名匠でも縁遠い人ってはいるってことで,私にとってはFelliniもその一人である。真っ当に見た記憶があるのは「道」ぐらいではないかと思うし,その「道」すら記憶は曖昧になる程度。そんな私であるから,Felliniの映画を語る資格は全くないのを承知で,「午前十時の映画祭」でこの映画が掛かるのを知って見に行ってきた。
いやぁ,これは難しい。主題の通り,はっきり言ってしまえば,冒頭からしてかなりシュールな映画なのだが,私のような単細胞の人間にはこれはハードルが高いと思ったというのが正直なところである。主役のMarcello Mastroianni演じる映画監督,GuidoがFellini自身の心象風景を投影したものだというのはわかるとしても,過去と現在,現実とイメージが混在,交錯するこの映画は決してわかりやすいものではないし,エンタテイメントと言うには,劇中にも出てくるが,「前衛性」が勝ってしまっている気がする。
誤解を恐れずに言えば,こういう映画を評価するのは業界人か,相当のスノッブっていう気もして,どんなにいい映画だとしても,私には合わないというのが正直なところである。それが私の映画鑑賞上の限界と認めなければならない(きっぱり)。Marcello Mastroianniのセリフにも出てくる「混沌が映画だ。人生は祭りだ」というのがこの映画を象徴していると言ってよいが,その「混沌」具合が,私のような凡人には辛いのだ(笑)。
まぁ,Felliniとしては,映画の「芸術」としてのレベル向上という意図があったと思わせるに十分な,相当難しくも厳しい映画。その意義は認めつつも,観ている側には結構辛い部分もありなので,星★★★★。私としてはMarcello Mastroianniの渋い美男ぶりと,眼鏡をかけたAnouk Aiméeのクール・ビューティぶりが最も印象的(爆)。いずれにしても,私には難しい映画であった。はっきり言ってしまえば,私にとっては「いい映画」だからと言って「好きな映画」とはなりえない典型。ますますFelliniの映画を観る機会が減るかもと思わせる作品であった。
観ようと思えば,Blu-rayでもDVDでも観られる映画ではあっても,劇場で観ることに意義を感じる私にとって,「午前十時の映画祭」はこの映画についてもいい機会を与えてくれたが,それにしても時折襲ってくる睡魔と戦うのに苦労したと告白しておこう(苦笑)。
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