Curtis Mayfieldにマジで痺れる。 #CurtisMayfield
"Curtis/Live" Curtis Mayfield(Curtom/Rhino)
今更ながらって気がしないでもないが,Curtis Mayfieldである。このライブ盤を聴いていて,思ったのが何とも言えないセクシーな感覚である。と言っても,決して下品な「エロ」ではない。Curtis Mayfieldの声と,ほぼミディアムで展開されるファンクについつい身を委ねたくなるという意味だ。
アッパーでもダウナーでもないのに,これほど痺れるソウルがあるか?と言いたくなるような素晴らしい歌唱と演奏にはもう何も求めるものはない。これぞ完璧なライブ盤ではないか。このアルバムが収録されたThe Bitter EndはしぶとくNYCで生き残っているクラブだが,残念ながら私は訪れる機会がなかった。私のNYC在住中はクラブ通いはほぼジャズに限定されていたようなもので,ロック系が多いBitter Endには縁がなかったのだが,200人そこそこのキャパで,この演奏が行われていたとすれば,昇天間違いなしだったと言わざるをえない。
Donny Hathawayのライブ盤の片面もBitter Endでの録音だったが,ここにはこういうグルーブを生み出す「マジック」が存在したと思いたくなる至高のライブ・アルバム。Carpentersの"We’ve Only Just Begun"のアダプテーションなんて,くぅ~っとなるしかないし,こんなものを聞かされたら痺れる以外にはないのだ。星★★★★★。
Recorded Live at the Bitter End in January, 1971
Personnel: Curtis Mayfield(vo, g), Craig McMullen(g), Joseph "Lucky" Scott(b), Henry Gibson(perc), Tyrone McCullen(ds)
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