久しぶりにマイキーの"Give and Take"を聞いた。
"Give and Take" Mike Stern(Atlantic)
このブログには何度も書いているが,私はかなりのマイキーことMike Sternのファンである。だから,彼のリーダー・アルバムは多分(?)全部保有しているし,参加作も結構持っている。まぁ,どれを聞いてもマイキーのアルバムは同じっていう気もするし,その中で違いを見出すのがファンだって気もするが,このアルバムなんかは,どちらかと言うとジャズ・フレイヴァーが強いアルバムと言ってよい。ゲストにMichael BreckerやDavid Sanbornを迎える曲もあるものの,このアルバムは基本的にギター・トリオのフォーマットと言ってもよい。しかもJohn Patitucciはアコースティック・ベースで全面参加,多くの曲でJack DeJohnetteがドラムスというのは,おぉっ!となってしまう。
こういうフォーマットでの演奏は,今はなき55 Barでのマイキーのギグを思い起こさせるところがある。55 Barではスタンダードも交えつつ,せいぜいサックス入りのクァルテットぐらいでの演奏が基本で,スタンダードも交えた演奏をしていたから,ここでのコーラスを効かせた演奏とかぶるところがある。こんな編成でも,55 Barにおいてでも,マイキーは結局はオーヴァードライブを踏んじゃう(笑)のだが,このアルバムではそうしたいつものパターンよりも,ジャズ・ギタリスト的アプローチの方が勝っているって感じである。もちろん,フレージングは「いつもの」マイキーそのものなのだが,アルバムとしてはそろそろ新機軸を打ち出そうとしていた時期だったのかもしれない。
ここで聞かれるマイキーのフレージングを「いかにも」と言うのは簡単だ。しかし,誰が聞いてもマイキーだってわからせる個性だと言ってもいい訳で,私がマイキーが好きなのもそういうところなのだ。先日取り上げたScott Hendersonも参加したVital Tech Tonesのアルバムでも"Giant Steps"をやっていて,そちらは奇をてらい過ぎだったと思うが,ここでのマイキーの演奏はそういうことはしないのだ。ある意味「わきまえている」のがマイキーの偉いところだと言い切ってしまおう。
やっぱり好きだぜ,Mike Stern。NYCに出張する機会ももはやないシニア従業員の私としては,早く日本にまた来てくれと思わざるをえないが,まぁ来年あたりにはきっと来てくれるだろう。まぁNYCに行っても,もう55 Barはないしねぇ。チャージが高かろうが,マイキーを見られりゃいいのである(笑)。星★★★★。
全然記憶になかったのだが,このアルバムにもきっちりマイキーのサインをもらっていたので,写真を貼り付けておこう。だが,いつもらったのか全く覚えていない(爆)。ミーハーだと言われようが,好きなものは好きなのだ。Fred Hersch,Wayne Krantzと並んで,サインをもらった回数が多いのがマイキーってことで。ついでにピックも何回ももらっている私。
Personnel: Mike Stern(g), John Patitucci(b), Jack DeJohenette(ds), Don Allias(perc), Michael Brecker(ts), David Sanborn(as), Gil Goldstein(p)
本作へのリンクはこちら。

« Hilary Hahnの新作をストリーミングで聞いた。ドボルザークのヴァイオリン協奏曲って初めて聞いたかもなぁ。 | トップページ | 追悼,Ronnie Cuber。 »
「ジャズ(2022年の記事)」カテゴリの記事
- 2022年の回顧:音楽編(その2:ジャズ)(2022.12.30)
- 今年最後のライブを締めくくったBanksia Trioの見事な演奏@武蔵野市民文化会館(2022.12.24)
- George Bensonの20世紀の活動を振り返る好アンソロジー。(2022.12.26)
- ジャズ・ヴォーカルはあまり聞かない私だが,今日はJune Christy。(2022.12.23)
- この静謐さがたまらない:Ketil BjørnstadとDavid Darlingのデュオ第2作(2022.12.22)
« Hilary Hahnの新作をストリーミングで聞いた。ドボルザークのヴァイオリン協奏曲って初めて聞いたかもなぁ。 | トップページ | 追悼,Ronnie Cuber。 »

































































コメント