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2022年10月10日 (月)

「鳥のカタログ」:凄い曲だなぁ...。

Photo_20221009211901 「メシアン:鳥のカタログ」児玉桃(Octavia)

児玉桃はECMからリリースした3作がどれも素晴らしく,古典,現代音楽の双方に通じたピアニストであることは明白であり,3作全てを高く評価してきた私である。こうなったらECM以外のアルバムも聞かねばということで入手したのがこの「鳥のカタログ」である。我ながら,またハードルの高い音楽を選んでしまったものである(笑)。

メシアンのピアノ曲と言えば,私はPeter Serkinの「アーメンの幻影」や「幼児イエスに注ぐ20のまなざし」ぐらいしか聞いていない(前者は高橋悠治とのデュオ)が,はっきり言ってどちらも難しいよなぁっていうのが正直なところである。当たり前だが,決して気楽には聞けない。ある程度の覚悟を以て聞く必要があるのだ。そしてこの「鳥のカタログ」に至っては,演奏時間が3時間近いという大曲なのだ。普通はビビる(きっぱり)。

児玉桃はECMの第1作において,既に「鳥のカタログ」番外編のような「ニワムシクイ」を演奏しているが,そこでも素晴らしいパフォーマンスを聞かせていたから,「鳥のカタログ」だってきっといいに違いないという確信はあった。その確信自体は結果的に決して間違ってはいなかったが,それにしてもこれは演奏者にも聴き手にも集中力を求める音楽だというのが実感だ。鳥をテーマにした曲と言っても,素材となる鳥のことを知らないのだから,私としては演奏に身を委ねるしかない訳だが,いかにも「現代音楽」的な響きが連続していて,こういう音楽に耐性がない人には,まじで厳しい音楽だろうなぁと思う。

とは言いつつ,私はこういう音楽ですら聞き流してしまうタイプのリスナーなので,プレイバックしていて明らかな不快感を催さなければ,大概の音楽はOKとなってしまうのだ。そんな私でも,これはある程度集中して聞かないと無理だと思ってしまう音楽なのだから,通常私が好んで聴いている「現代音楽」のピアノとも質が異なると言ってもよいかもしれない。

とにかく,これは凄い曲だっていう感想しか成り立たないが,それを弾き切る児玉桃も凄いよねぇ。私がこの音楽のすべてを理解できているとは思わないが,音源としてリリースすることだけで星★★★★★にしたくなるような曲であり演奏。お見事でした(笑)。

Recorded on February 24-26 and April 16-18, 2009

Personnel: 児玉桃(p)

本作へのリンクはこちら

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