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2022年10月15日 (土)

Hilary Hahnの新作をストリーミングで聞いた。ドボルザークのヴァイオリン協奏曲って初めて聞いたかもなぁ。

Hilary-hahn "Eclipse" Hilary Hahn(Deutsche Grammophon)

私の父は若い頃,ヴァイオリンを弾いていたこともあって,結構な数のヴァイオリンのレコードを保有していた。父が亡くなって,その一部は私が受け継いだが,その影響もあって,クラシックのCDの数はそんなに多くはないものの,意外とヴァイオリンのアルバムは持っているって感じか。

Hilary Hahnについては,父の生前には意識していなかったと思われる。私が保有しているのは,父の遺品ではなく自分で買ったのが一枚だけである。チャイコのヴァイオリン協奏曲に,ヒグドンのコンチェルトをカップリングしたものだったが,そのCDを聞いて,古典と現代,両方できてしまうところが実に魅力的に響いたと感じた。

今回の新作はドボルザークとサラサーテに,アルゼンチンのヒナステラって人のコンチェルトを組み合わせるという,なかなかないプログラム。後者2曲はライブ録音って,へぇ~ってところである。私のクラシックの聞き方は相当偏っているので,ドボルザークのヴァイオリン協奏曲ってのは初めて聞いたと思うが,これって結構盛り上がる曲なのねぇ,ってストリーミングを聞きながら感じていた私であった。ドボルザークのコンチェルトと言えばチェロだろうって気がするが,ライブで聞いたら結構これは盛り上がるんじゃないのって感じの曲調であった。

そもそもカップリングされたサラサーテの,ビゼーの「カルメン」のメロディをアダプテーションした「カルメン幻想曲」だって聞いたことはなかったし,ヒナステラなんて名前すら知らない(爆)が,ピアソラはヒナステラの弟子だったらしいって知って,またまたへぇ~である。だが,このアルバムを聞き通すと,それなりのプログラム性,あるいはHilary Hahnの技を感じさせる構成だと思ってしまった。「カルメン幻想曲」なんてエキゾチックな感じが出ているしねぇ。

こういうアルバムは購入するというところまではいかないとしても,ストリーミングで聞けてよかったって思える作品であった。日頃,この手のアルバムを聞いていないので,たまに聞くといいねぇと思ってしまうっていうのも事実である。まぁ,ストリーミングはストリーミングなので,星はつけないが,結構楽しんでしまったことは間違いない。

何だかんだ言って,ヴァイオリン好きは父の影響なんだろうなぁ。

Recorded on April 22-27 and June 17 & 18, 2021

Personnel: Hilary Hahn(vln),Andrés Orozco-Estrada(cond), Frankfurt Radio Symphony Orchestra

本作へのリンクはこちら

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