Sarah Vaughan:当たり前だが,本当に歌がうまいねぇ...。
"How Long Has This Been Going on?" Sara Vaughan(Pablo)
私が保有しているSarah Vaughanのアルバムはかなり後期に偏っているが,元から歌はうまかったとしても,Sarah Vaughanが人間国宝的な扱いを受けるようになったのは,Pabloに吹き込むようになってからではないだろうか。本作はそのPabloにおける第1作。
なんてたって,共演しているのがOscar Peterson,Joe Pass,Ray Brown,そしてLouie Bellsonという面々である。プロデューサーとしてNorman Granzも力が入っているとわからせるに十分である。私が知らない曲は"You're Blasé"だけで,それ以外は有名曲が並んでいて,Sarah Vaughanからすれば,簡単に歌いこなすこともできるような曲ばかりと言ってもよい。しかし,Norman Granzがそうはさせない(笑)。
アナログで言えばA面に当たる5曲はクァルテットをバックに歌うのだが,このアルバムのキモはB面に移ってからである。”More Than You Know"はOscar Peterson,"My Old Flame"はJoe Pass,"Teach Me Tonight"は一旦クァルテット伴奏に戻るが,"Body And Soul"はRay Brown,そして最後の"When You Lover Has Gone"はなんとLouie Bellsonとのデュオで締めくくるのだ。どうせなら全部クァルテット伴奏でいいのにとか,こういう構成が気に入らないという人もいるかもしれない。しかし,Sarah Vaughanという歌手の実力を知らしめるというNorman Granzの意図が,私には強烈に感じられる。
もちろん,こうしたプロデュースを可能にするのは,バックの面々の実力あってこそではあるが,この5人だからこそ成しえたアルバムと言ってよい。こういうのを聞くと,この人たち,マジで凄いわって思わざるをえない。そして,Sarah Vaughanはやはり人間国宝級の歌手であった。星★★★★★。
Recorded on April 25, 1978
Personnel: Sarah Vaughan(vo), Oscar Peterson(p), Joe Pass(g), Ray Brown(b), Louie Bellson(ds)
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