Creed Taylorを偲んで,の意味合いも含めてFreddie Hubbardの”Sky Dive”。
"Sky Dive" Freddie Hubbard(CTI)
先日,亡くなったCreed Taylorであるが,CTIレーベルのアルバムってのは,まさに玉石混交と思う。このブログにはそれほどCTIのアルバムはアップしていないが,例えばMilt Jacksonの"Sunflower"とかは,さすがにあかん方の部類である。一方,Freddie HubbardやJoe Farrellのアルバムって結構好きだと思っているが,そう言えばこのアルバム,真っ当に聞いたことがなかったなぁということで,廉価盤も出ているしということで,Creed Taylor追悼も込めて今更ながらゲットしたもの。
このアルバムは,Don Sebeskyも絡んでいるので,いかにものCTIサウンドと言ってよい訳だが,その中で異色なのは何と言ってもKeith Jarrettの参加だろう。このアルバムがレコーディングされたのは1972年10月なので,Keithは既にECMで"Facing You"を吹き込み,American Quartetも結成済みの時期である。そうしたタイミングでこういうアルバムに参加しているというのは実に面白い。そう言えば,Airtoの"Free"にも参加していたが,実はそっちも聞いたことがないところが,CTIに対する私のスタンスみたいなものだ(笑)。
正直言って,2曲目のBix Beiderbecke(!)作である"In a Mist"でのKeithのピアノを聞いていると,やる気あるのか?と思うようなパラパラとしたフレーズを聞かせて,明らかに浮いている感じがするが,転じて,アナログで言えばB面の2曲においては,結構メロディアスなソロが聞ける。3曲目は何と,映画「ゴッドファーザー」のテーマ曲である。と言っても例の「広い世界の片隅に~」(だったか...)で始まる「愛のテーマ」ではない。典型的なバラッド曲と言ってよいこの曲において,途中からテンポを上げてスリリングに展開する演奏はなかなか楽しい。
まぁ,このアルバムはあくまでもFreddie Hubbardのアルバムなので,Keith Jarrettはゲストとして捉えればいいのだが,Freddie Hubbardはなかなかいい吹奏ぶりで,この頃はなかなか好調だったんだろうと思う。本作と併せて"First Light"も購入しているので,そのうちそっちもアップするが,いずれにしても,典型的なCTIのメンツ,CTIのサウンドを肩肘張らず楽しめばよいと思わせるアルバム。星★★★★。
Recorded on October 4 & 5, 1972
Personnel: Freddie Hubbard(tp, fl-h), Hubert Laws(fl), Keith Jarrett(p, org), George Benson(g), Ron Carter(b), Billy Cobham(ds), Airto(perc), Ray Barretto(perc), Don Sebesky(arr, cond) with Horns
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1979年にペラペラの廉価盤で購入。理由はキースが入っているから(同じですね)。彼の印象は全く無かったですね。セベスキーの編曲アルバムは買わない、と決意が結論でした(笑)。CTIはファレスの一連の作品、ハバードのレッド・クレイくらいかな、当時聴いていたのは。嗜好がかなり似ているので、ちょっと笑った記事でした。
投稿: K's Jazz days | 2022年9月20日 (火) 11時36分
K's Jazz daysさん,こんにちは。
>1979年にペラペラの廉価盤で購入。
キングから出た廉価盤ですかねぇ?私もその頃何枚か買ったような...。
>理由はキースが入っているから(同じですね)。彼の印象は全く無かったですね。
確かにそうですねぇ。今の耳で聴くと違うかもしれません。
>セベスキーの編曲アルバムは買わない、と決意が結論でした(笑)。
私はそこまでは毛嫌いしていませんが,ほかのアレンジャーに比べるとあまり印象はよくないのは確かです。
>嗜好がかなり似ているので、ちょっと笑った記事でした。
ご同慶の至りってことで(笑)。
投稿: 中年音楽狂 | 2022年9月20日 (火) 17時52分