”Art Pepper Meets the Rhythm Section”:これを聴くのはいつ以来かも覚えていない。
”Art Pepper Meets the Rhythm Section” Art Pepper(Contemporary)
長年ブログをやっていると,こういう所謂名盤について書くことは面映ゆいところがある。そもそも,今更何を書くのよってところもあるし,このアルバムを初めて買ってから45年ぐらい経ってしまっている。今はもう手許にはないアナログ盤は,それこそよく聴いたものであるから,馴染み度が違うのだ。何分,高校生の頃は月に1枚LPを買うのが限界だったのだから,聴く頻度が高いのは当たり前であった。現在,私が保有しているCDは80年代の中期にリリースされたもので,私としてはかなり早い時期にアナログからCDへ置き換えたものの一つだ。しかし,昔聞き過ぎたってこともあって,昨今,本作をプレイバックする機会は全然なかった。今回聴いたのは,少なくとも10年以上ぶりではないか。
演奏については何も言うことはない。Art Pepperのアドリブ能力を支えるのが,当時のMiles Davis Quintetのリズム・セクションなのだ。それを一発で録音し,これだけの演奏を残すというところに,彼らのミュージシャンとしての実力がわかるってっものだ。どこを切っても一流の演奏としか言いようがないのだ。
だからこそってこともあるが,ある程度,音楽を聞く幅が広がっていくと,こういういいのが当たり前みたいな音源を,ないがしろにしがちになっていることは否定できないので,それはきっちり反省しなければならないと思う。長年ジャズを聞いてきて,相応の審美眼は身につけてきたつもりであるし,好き嫌いもはっきりしてきた。そうした審美眼を磨く上で,こういう演奏は早い時期に聞いておいてよかったと思える。どんなに久しぶりに聞いても,やっぱりこれはいいわと思わせるところが,名盤の名盤たる所以である。"Straight Life"とか聞いていて,「くぅ~っ」となってしまったもんねぇ。
正直言ってしまうと,私は50年代のArt Pepperの演奏ならば,"Modern Art"は結構な頻度でプレイバックしているし,復活後のArt Pepper(特にVanguardのライブとか)も結構聞いているが,それも積み重ねの中で生まれた嗜好なのだ。だからこそ,改めてこのアルバムには感謝の念を示すべきなんだろうと思う。星をつけるのもおこがましいが,当然星★★★★★である。
Recorded on January 19, 1957
Personnel: Art Pepper(as), Red Garland(p), Paul Chambers(b), Philly Joe Jones(ds)
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