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2022年9月28日 (水)

Barre Phillips:「最後のソロ・アルバム」は「最後のアルバム」じゃなかったのねぇ(苦笑)。 #BarrePhillips

_20220924-3 "Face à Face" Barre Phillips / György Kurtág, Jr.(ECM)

Barre Phillipsがアルバム,"End to End"をリリースした時,「最後のソロ・アルバム」としてECMに自らオファーしたとライナーには書かれていた。即ち,年齢を考えれば,それはBarre Phillipsにとっての「最後のアルバム」だと思っていた私の早とちりっていうのが,本作で明らかになった。

"End to End"が制作に至る経緯がなかなか感動的だっただけ(詳しくはこちら)に,おいおい,まだ出るのかと思ったのも事実なのだが,今回,ECM New Seriesに自らのピアノ演奏でのアルバムも持つGyörgy Kurtágの息子との共演とあってはかなり気になる。しかし,絶対ハードルは高いはずだと思いつつ(笑),今回購入したものの一枚がこれである。

一聴して,これはやっぱりハードルが高い(きっぱり)。もはや現代音楽と言っても通じる感覚であるが,こういう音楽に耐性を身に着けてしまった私には,これがまた実に興味深く響くのだ。本作はBarre Phillipsのベースに,György Kurtág, Jr.のライブ・エレクトロニクスが加わるというものだが,ライナーはまたまたSteve Lakeが書いているし,やっぱりECMにおけるBarre Phillipsのポジションは特別なのかもしれない。

本作のSteve Lakeのライナーにも,ソロ作は"End to End"で最後としても,これは「コラボレーション」としての取り組みだって書いてある。今年の10月で米寿を迎えるBarre Phillips,まだまだやる気満々ってところか。だが,2020年9月から2021年9月までの1年を掛けて完成させたこのアルバムは,普通のリスナーにとっては「何のこっちゃ?」って感じのアルバムだろう。メロディ・ラインも,リズム・フィギュアもほとんど感じられないのだから,こんなものは音楽と認められないという人もいるはずだ。

まぁ,確かに「鑑賞音楽」としては結構辛いよなぁってのは私も感じるところなのだが,Barre Phillipsの本音はさておき,聴く方はこれはアンビエント・ミュージックとして捉えた方がいいかもしれない。何となくプレイバックしていて,これに耳をそばだてるかというと,それも微妙であり,何となく流れているという感覚の方が,私としてはわかり易い気がする。むしろ,こういうアルバムをリリースしてしまうところが,ECMというレーベルの真骨頂であり,こんなことができるレーベルはそうはない。出しただけでも凄いよねって感覚をお判り頂ける方だけが聞けばいいでしょう。私としては星★★★★ぐらいだが,さて,普通の人はどう捉えるか(笑)。

Recorded between September 2020 and September 2021

Personnel: Barre Phillips(b), György Kurtág, Jr.(electronics)

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コメント

おはようございます。
私のところへの書き込みありがとうございます。

これ、ECMの方から出てます。ただ、ボーダーレスな作品なので、どっちのファンからも興味深いアルバムにはなっているとは思います。まあ、2人のコラボセッションのようなものを期待する人は、ECMファンならあまりいないでしょうけど。確かにアンビエント的な要素も強く、それが心地よくせまってきますね。それにしてもバール・フィリップスの多彩な表現力が健在なこともびっくりしました。

当方のブログアドレスは下記の通りです。
https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2022/09/post-935844.html

910さん,こんにちは。リンクありがとうございます。

>これ、ECMの方から出てます。

完全に勘違いしていました。New Seriesでも通りそうなんで...。すみません。

>確かにアンビエント的な要素も強く、それが心地よくせまってきますね。それにしてもバール・フィリップスの多彩な表現力が健在なこともびっくりしました。

はい。老いてますます盛んとはこういうことですね。私もかくありたい(笑)。

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