久々のBlue Note東京:何と3年ぶりとは...。

私が海外からのミュージシャンのライブをBlue Note東京で観たのは2019年9月のCamila Mezaまで遡る。コロナ禍もあって,以前のようなライブ通いを停止してしまっていた訳だが,久しぶりにLee RitenourとDave Grusinのライブを観に行ってきた。なんと3年ぶり(!)とは,随分と時間が経過してしまったものだ。以前は「夜の部活」とか言って,年間20本以上ライブに通っていたことからすれば,この3年間の空白は,高齢者となってしまった私にとってはもったいなかったと言わざるをえない。
それはさておき,コロナ禍のせいもあって,Blue Note東京は現在は全席指定にしているようなのだが,今回,速攻で予約したので,かなりいいポジションで観ることができた。そこで,ある意味驚いたのがLee Ritenourの老けっぷりであった。Lee Ritenourってのは「永遠の好青年」みたいな,いつまでも若いイメージがあるが,今年で70歳になっているんだから,見た目が老けるのは当たり前だが,近くで見るとやっぱり年齢相応なんだなと思ってしまった。更にDave Grusinに至っては米寿だ。ミュージシャンは楽器を扱うのに指を使っているからボケないことはわかるが,米寿でまだ現役でライブをやってしまうってのも凄いし,彼らのやっている音楽は,決してヨイヨイのものではなかった。
やっているレパートリーはある意味お馴染みのものであり,目新しさとかは感じられるものではないとしても,レベルは高いもので,私としては佳きフュージョンを楽しませてもらった。やっぱりライブはいいよねぇと思った次第。でもLee Ritenourがドラムスに息子のWesley Ritenourを連れてくるのは理解できない訳ではないが,正直言って息子は親父ほどのミュージシャンではないので,ドラムス・ソロを聞かせても,う~む,イマイチって感覚があったのは惜しい。私がLee RitenourとDave Grusinのライブを観た時のドラムスはWill Kennedyだったが,レベル的にはWill Kennedy級が望ましいと思ったのも事実。
それでも演奏は十分楽しめたし,チャージは高くても仕方がないと諦めるしかない。私がベースのスラッピングの練習によく使う"Rio Funk"をやってくれたのもよかったしねぇ。さて,次は何に行くか(笑)。
Live at Blue Note東京 on September 29, 1st Set
Personnel: Lee Ritenour(g), Dave Grusin(p, key), Melvin Davis(b, vo), Wesley Ritenour(ds)
<追伸>Blue Noteのサイトに当日のセット・リストがアップされていたので,当日のステージの模様ともどもアップしておこう。
1. THE VILLAGE
2. HARLEQUIN
3. STONE FLOWER
4. CHOVENDO NA ROSEIRA
5. ETUDE
6. LETTING GO
7. STOLEN MOMENTS
8. LAY IT DOWN
9. RIO FUNK
EC. L.A. BY BIKE

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