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2022年9月 1日 (木)

ムーディでゴージャスとしか言いようがないDiana Krallの”The Look of Love”。 #DianaKrall

_20220828"The Look of Love" Diana Krall(Verve)

毎度毎度同じトーンで書いているが,私はジャズ・ヴォーカルのよい聞き手ではない。自分から積極的に聞くことはあまりないが,それでもたまに気まぐれでプレイバックすることもある。今回は久しぶりにこのアルバムを取り出してみたのだが,Diana Krallというのはこの世界においては,概ね万人受けする歌手だと思ってはいたが,改めてこのアルバムを聞いて,やはりこれは売れると思ってしまった。

端的に言えば,主題に書いた通り,ムーディーにしてゴージャス。流麗なストリングスを交えながら,スタンダードを歌えば,大概のリスナーはOK!と言ってしまうだろうと思える。この辺りはプロデュースをしたTommy LiPumaの狙い通りってところだと思うが,冒頭の"S'Wonderful"からもはや隙のないつくりである。

以前にも書いたことがあるが,Diana Krallという人は,声にしても歌唱にしても,実に取っつきやすく,リスナーがケチをつける要素が少ないと思える。だからこそ万人受けすると思える訳だが,このアルバムは更にスロー~ミディアム・テンポでしっとり歌っていて,実に心地よいつくりとなっている。それを「あざとい」と言ってしまえばその通りだが,ここまで心地よいサウンドに仕立ててくれれば,こっちも文句をつけるのが馬鹿馬鹿しくなるってところだ。

それに貢献しているのは明らかにClaus Ogermanのストリングス・アレンジだということは間違いない。まさに夢見心地にしてくれるような音と言ってよい。本作に先立つ"When I Look in Your Eyes"でJohnny Mandelが担っていた役割を,ここではClaus Ogermanが更に重要な役割として果たしていることで,前作同様,あるいはそれを上回る成果を実現したと思える。まぁ"Besame Mucho"みたいな曲がDiana Krallに合っているかという疑問はあるものの,前作同様の評価をするならば,星★★★★★としなければなるまい。そして,タイトル・トラックはDiana Krallにフィットしていると思っている私である。いっそのことBurt Bacharach曲集でも出して欲しいものだと思ってしまった(まぁ,後に"Walk on by"は歌っているが...)。

いずれにしても,実に趣味がよく,気持ちよく聞けるアルバムだと思った。小音量で仕事のバックで流れていれば,仕事も捗ること必定(笑)である。

Personnel: Diana Krall(vo, p), Russell Malone(g), Dori Caimi(g), John Pisano(g), Christian McBride(b), Peter Erskine(ds), Jeff Hamilton(ds), Paulino da Costa(perc), Lousi Conte(perc), Claus Ogerman(arr) with strings

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ジャズ(2022年の記事)」カテゴリの記事

コメント

 このあたりは、近頃はHi-Res音源でe-onkyoからダウン・ロードしたり、Hi-Res MQA CDで手に入れたりと、私にとっては第2期として聴いています。
 彼女はシンガーとしてと、ピアニストとしての味がそれぞれ少々違った分野を感じますが、なかなか立派なものですね。
 しかしこのオヤジ声は大したものだ。トニー・ベネットとのデュオではどちらだか解らなくなることがある(笑い)。

photofloyd(風呂井戸)さん,こんばんは。

> このあたりは、近頃はHi-Res音源でe-onkyoからダウン・ロードしたり、Hi-Res MQA CDで手に入れたりと、私にとっては第2期として聴いています。

なるほど。GRPまでが第1期ですかね。

> 彼女はシンガーとしてと、ピアニストとしての味がそれぞれ少々違った分野を感じますが、なかなか立派なものですね。
> しかしこのオヤジ声は大したものだ。トニー・ベネットとのデュオではどちらだか解らなくなることがある(笑い)。

はい。私は彼女の追っかけではないですが,ピアニストとしての腕も確かですが,ヴォーカリストとしての声の魅力はあると思います。本作なんかはプロデュースの勝利って気もしますが。

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