これも久々に聴いたJoe Passの”For Django”。うまいねぇ。
"For Django" Joe Pass(Pacific Jazz)
Joe Passと言えば,ついついPabloレーベルでの活動に目が向きがちになってしまうのは仕方ないところだろう。"Virtuoso"で聞かせたソロ・ギターの技は素晴らしかったし,Pabloならではのほかのミュージシャンとの共演アルバムにも多数参加しているから,イメージ的にはそうなってしまう。60年代にもアルバムはリリースしているが,Pabloに移籍して以降と比べるとやはり地味かなって気がする。
しかし,60年代のアルバムの中でも屈指のものと言われる本作を聴くと,Joe Passの本質は別に60年代から変わっていないってことが明らかになる。本作における"Night And Day"や"Limehouse Blues"のような演奏を聞いていると,実にスリリングかつ見事なフレージングと言わざるをえない。後のSarah Vaughanとやった"Autumn Leaves"でのソロをついつい思い出していた私である。
本作において,Joe PassがなんでDjango Reinhardtにトリビュートするのかって方が,イメージ的に想起できないってところもあるが,Joe Passがジャズ・ギターを始めたきっかけがDjangoらしいから,そういう事実には「へぇ~」となってしまう。
いずれにしても,ここでの演奏を聞いてもDjango的な部分は希薄ではあるが,既に確立していたJoe Passのギターの技を堪能できるところこそがこのアルバムのポイント。星★★★★☆。
Recorded in October, 1964
Personnel: Joe Pass(g), John Pisano(g), Jim Hugart(b), Colin Bailey(ds)
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