2022年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

« 温故知新の散歩と漁盤の話。 | トップページ | 追悼,Creed Taylor »

2022年8月23日 (火)

Sonny Sharrock: アバンギャルドとコンベンショナルな演奏の接点ってところか。 #SonnySharrock

_20220822”Ask the Ages” Sonny Sharrock(Axiom)

久々のショップ訪問で入手したCDについては,昨日アップした記事の通りであるが,早速その中から聞いたのが本作である。Sonny Sharrockを私が初めて聞いたのは,Wayne Shorterの"Super Nova"においてのはずだが,その当時は私もまだ高校生だったので,何じゃこれは?と思っていたのも懐かしい。そりゃまだフリー・ジャズ耐性もないことだから,Sonny Sharrockの生み出すノイズ的な響きにはまだ違和感があった頃である。

その後,私もいろいろな音楽を聴くようになって,フリー・ジャズやノイズ系の音楽にも十分な耐性を身につけたが,今更ながらSonny Sharrockについては"Summer of Soul"のHerbie Mannのバックでの演奏を除いて,このブログには一度も登場していないことに気がついた。Sonny Sharrockも参加したLast Exitのアルバムなんて書いていてもよさそうなものだが,買ったことだけ書いている(笑)。

それはさておきである。このアルバム,実にユニークな編成と言ってもよい。何せSonny SharrockにPharoah Sanders,リズムはCharnett Moffetと何とElvin Jonesである。好き者であればこの編成でどういう音楽になるか興味を持つのも当然だ。アルバム全体を聞いてみると,曲そのものはメロディ・ラインがはっきりしているのがまず意外ではある。だが,Sonny SharrockやPharoah Sandersのソロになるとフリーキーあるいはノイジーな展開になるというのは想定通り,というかそうでなければならない(きっぱり)。その一方で,リズム隊は比較的コンベンショナルな感覚を維持していて,そのミックス感覚が実に面白い。もちろん,ドラムスはElvin Jonesであるから,パワーやダイナミズムという点ではSonny SharrockやPharoah Sandersと対峙しても,全く引けを取らないが,完全アバンギャルドには決してならないのだ。Charnett Moffettも何の気負いも感じさせずベースを弾いているのがこれまた面白い。

まぁ,はっきり言ってしまえば珍しいメンツによるアルバムというところに,本作の存在意義がある訳だが,これが生前のSonny Sharrockの最終作ということらしく,このメンツでの演奏を切望した結果ということなのかもしれない。Sonny Sharockの書く曲にはブルーズに根差した部分もそこはかとなく感じさせ,実に興味深かった。まさにアバンギャルドと伝統の架け橋って感じである。星★★★★。

Personnel: Sonny Sharrock(g), Pharoah Sanders(ts, ss), Charnett Moffett(b), Elvin Jones(ds)

« 温故知新の散歩と漁盤の話。 | トップページ | 追悼,Creed Taylor »

ジャズ(2022年の記事)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 温故知新の散歩と漁盤の話。 | トップページ | 追悼,Creed Taylor »

Amazon検索ツール

2021年のおすすめ作