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2022年8月20日 (土)

Herbie Hancockの”Dedication”:実はこれを聞くのも初めてかも。 #HerbieHancock

_20220816"Dedication" Herbie Hancock(CBS Sony)

先日,このブログでHerbie Hancockのソロ・ピアノ作"The Piano"について取り上げて,あまり面白くないと書いた(記事はこちら)が,本作もHerbie HancockのComplete Columbia Recordingsに入っていながら,全然聞いていなっかったアルバム。それだけでなく,人生においてこのアルバムをジャズ喫茶等で聞いた記憶もないから,この歳にして初聴きである。

このアルバムはHerbie Hancockの来日の際に東京でレコーディングしたというもので,制作においては"The Piano"と変わらないし,やっている曲も"Maiden Voyage"に"Dolphin Dance",そして"Cantaloup Island"かよ!ってなると,ついつい聞く気が起こらないということはご理解頂けるのではないか。いかにも日本制作っぽさが臭ってくる(笑)。

_20220816-2しかし,そうした予断を捨てて聞き始めると,アナログで言えばA面に当たる2曲はこちらの想定通りなのだが,B面に当たる"Nobu"から様相が一変する。A面がアコースティック・ピアノで演じられるのに対し,B面はエレクトリックなのだ。ソロ・アルバムでありながら,Herbie Hancockの多面性を示すにはこれぐらい大胆なつくりが必要だったのではないかと思えてくるような急展開である。これには面食らう人もいれば,私のようにこれぐらいの方がいいじゃんと思ってしまう人にわかれるのではないかと思う。そもそも裏ジャケ(→)の雰囲気もB面を意識したものであることは明らかで,このつくりは意図的なものであったということになる。

だからと言って,やっぱりソロでやるより,バンドとしてファンク炸裂の方が,この当時のHerbie Hancockには相応しいと感じさせるのは事実である。まぁ,そうは言っても,このアルバムのレコーディングは新宿厚生年金会館で行われたと書いてあるから,ライブに臨む前にちゃちゃっと(笑)録音してしまったって感じなんだろうから,事前準備なしで"Nobu"のような曲を仕立てるところは大したものである。

もちろん,Herbie Hancockを聞くならこのアルバムからということには決してならないが,私としては”The Piano"よりずっと楽しめたのは"Nobu"1曲のせいと言っても過言ではない。星★★★☆。因みにこのアルバムが日本以外でCD化されたのは,上述のCompleteボックスででのことだったようだ。そういうことにも今更ながらへぇ~となっていた私であった。

Recorded on July 29, 1974

Personnel: Herbie Hancock(p, el-p, key, synth)

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