Toots Thielemansの未発表音源3枚組の2枚目。今回は74年と78年のセッションの模様。
"Toots Thielemans Meets Rob Franken: Studio Sessions 1973-1983" (Nederlands Jazz Archief)
Toots Thielemansの未発表音源3枚組を取り上げる2回目。今回は主題の通り,74年と78年の演奏を収めたディスク2である。スタンダード,ジャズ・オリジナル,ブラジル,映画音楽と何でもありなのはディスク1同様であるが,80年代の演奏との決定的な違いはまだTootsがギターと口笛もやっていることだろう。Toots Thielmansがハーモニカに専念したのは80年代以降ということになろうが,このギターと口笛のユニゾンってのも結構味わいがあって好きだった。
ディスク2を聴いていて面白いと思ったのは,78年のセッションで"Crystal Silence"をやっていることだが,こういう選曲はToots Thielmansに合うねぇと感じた私である。しかし,その後の"The Sidewinder"は正直言っていけていない。リハーサル不足の面もあるだろうが,こちらは単純に合っていないってところか。
それでも,このディスク2も72分弱という尺の中で,楽しめることは間違いないが,何でもできるがゆえに,曲想にばらつきが感じられるところがあるのも事実で,例えば軽快なスタンダード"Broadway"から,Rob Frankenのメロウなオリジナルである"Absorbed Love"への流れなどは,曲のギャップがちょっと大きいかなぁなんて思ってしまうのだ。そういう意味では先日アップしたディスク1の方が私個人としては好みだと感じる。
それでも映画John Williamsが作曲,Paul Williamsが作詞した「シンデレラ・リバティ」の主題歌,"(You’re So) Nice to Be Around"とかを入れるセンスは最高だが,映画でもTootsが吹いていたんだから当然か。さて,73年の演奏とボーナスで83年のTV出演時の音源を入れたディスク3やいかに?
Recorded on April 8, 1974 and on January 12, 1978
Personnel: Jean 'Toots' Thielemans(hca, g, whistle), Rob Franken(el-p), Joop Scholten(g), James Leary(b), Wim Essed(b), Eddie Marshall(ds), Peter Ypma(ds), Ferdinand Povel(ts, fl)
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